有象無象ディメンション

Photofighter type-B Burst ignition

横浜ナンバーのユニックが目の前を走っていた。「高速道路作業車」とあるから、北陸自動車道を整備してきて福井で降りたのだろうか。多分除雪の後始末なのだろう。

18年前(既にこう書くだけで結構しんどい)、高校を出てバイトをしていた時に、関東まで仕事をしに行く夢をみたのを覚えている。
夢といっても寝ている間に見る夢のことだ。希望や目標として掲げるところの夢と同じ言葉であるのは邪魔くさいなあ。
とはいえ当時の俺はあくまでもバイトであって、仕事といえば建築現場のゴミを引き揚げるか、簡単な清掃くらいのものだった。
そんな誰でもできる仕事をするためにわざわざ関東まで行き、しかも夜中に作業をするという内容の夢。どう考えても馬鹿げているが、当時の俺にはめちゃくちゃ魅力的な仕事に思えた。
とかく「特殊な状況」が楽しかったのである。もとい、今でも楽しい。

以来18年間仕事をしているが、他県まで仕事に行ったのは数えるほどしかないし、自分の専門の仕事に至っては1現場しかない。
どだい福井市からだと、敦賀に行くのも石川の小松に行くのも時間的には大差ないのである。頼んできた側もそんな感覚だったのだろうが、とかく資材の手配には苦労した。
余裕のある時に手伝いをさせてもらっている仕事の方だと、そちらは若干特殊な業種なので、新潟市での仕事があった。高速を使っても4時間ほどだから、結構な距離である。
その仕事もとある設営を手伝うというもので、わざわざ福井から高速を使い、かつ一泊してまでやる仕事ではなかった。
個人的には面白い仕事ではあったが、状況の回りくどさと事の経緯を考えると、「人脈があるというのも必ずしもプラスではない」という事を思い知らされたものだ。
別の人の紹介で、俺は呼ばれていなかったのだが、正月早々山形まで行ったという話も聞いていた。そこまで専門的な作業でもあるまいに、どうも業界人というやつは、融通を利かせてくれる業者があれば重宝するらしい。
それとも、県外から業者を呼んで来られる自分の人脈をひけらかしたいのかだ。

いずれにせよ、いつも通り変化のない仕事はマンネリになるし、たまには見知らぬ土地で奇妙な仕事もしてみたい。
趣味と実益を兼ねるとは言うもので、俺はそういう、全国を流浪するような仕事がしたいのだろう。とはいえ俺自身にはそんな能力と技術はないので、ただの浮浪者になってしまうか。

10年前の知識になるが、道路に溝を刻む仕事というのがあって、山間部のカーブや下り坂なんかに彫り込まれているあの溝である。
今はどうか知らないが、当時あの仕事の専門業者はほとんどいなくて、仕事を頼むときは関東の業者を呼んでいた。
何度か一緒に仕事をして、その時に聞いたのだが、年中作業車に乗り日本全国をあっちこっち回っているせいで会社や自宅に帰れるのは一か月に一度くらいだとか、そんな状態だからペットの犬も作業車に乗せたままなのだとか、釣りが趣味だから車に釣竿を載せておいて海沿いに行ったときは少し釣りをするのだとか、彼らの生活は完全に旅と仕事が合体してしまっていた。
そんな仕事も面白そうだな、とは思いつつ、今の生活を捨てられないまま年月が経ってしまって、俺はあの頃と大して変わらない生活をダラダラと続けている。
これでよかったのか、などと今更思っていられない。これからどうしようかって展望もないまま、あと当分はダラダラ過ごしていくのだろう。
未来のない消耗戦と知りながら。
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  1. 2018/03/12(月) 22:20:29|
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