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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #65 西島邸へ

いつの間にか雨が降り出していた。雲は途切れることなく空一面を覆っており、今日一日止むことはないだろうと思える。
「本格的に梅雨入りですかね」
その問いかけに、西島母は「どうでしょうね」とだけ答えた。

彼女の後に続き、駐車場の隅に止めてあった白の軽自動車に歩み寄る。このところは手入れする余裕もないのかその外装は随分と汚れていて、雨によって僅かに洗い流されていくようだった。
傘を畳み、助手席に乗り込む。芳香剤の香りが充満した車内は、しかしどこかカビ臭さを感じさせる。車内に装飾らしいものはなく、CDとラジオだけのシンプルなオーディオは、退屈なFM放送を垂れ流していた。フロントガラスを拭うワイパーが、規則正しく耳障りな音を立てていく。

「変な事に巻き込んでしまったみたいで、ごめんなさいね」
呟くように言う彼女の声音には、生気がない。心にもない事を事務的に口にしただけのようだ。溝口は愛想笑いをしてみせるが、車はすでにゆっくりと走り出しており、こちらを見る余裕などは無いだろう。
「こっちこそ、事情も知らないのに首を突っ込んだみたいになって、すみません。ただ、噂を聞いて気にはなってたんで…」
言葉を選ぶ。あまり急ぎすぎると、こちら側が妙な先入観でもって、興味本位で首を突っ込んだだけの野次馬だと思われる可能性が高い。当然、それは溝口にとって望むところではない。
「そんなに、噂になってますか」
小さく溜息をつき、彼女は吐き出すように言った。この対応を見るに、やはり何かしら原因が存在するのは間違いないらしかった。
まずはそこを探るのが先決である。溝口は仕掛けに出る。
「いえ、逆なんです。俺が気になったのは、不登校になってる人がいるって噂はあるのに、それが一体どんな人だとか、何故不登校なのかって話が出てこなかったからなんです」
すると、前方を凝視したままの彼女の表情が、一瞬強張ったように見えた。それを確認して、溝口は続ける。
「それと、これはどうもよくわからない話なんですが、西島先輩の周囲では何か妙な事が起こるとか」
「妙な事…というのは?」
その声音からは、緊張と共に強い興味が伺える。やはり何か不都合な事実があるのは間違いないらしい。
誤魔化すべきか、率直に尋ねるべきか。その一瞬、溝口は決断できずにいた。

(つーか、お前が現状だけでも教えてくれれば、こんな探るような真似しなくて済むんだがな)
《それはできません。こちらに焦点が来ている以上、不自然な対応を見せるのは危険です》
(うまくやる自信があるって訳じゃないが、危険性については俺だってわかってる。それでも、下手に突いて藪蛇になるよりはマシだろう)
《それこそ取り越し苦労でしょう。むしろ改変者の方はそれを期待している節もあります》
(趣味が悪い)
《いいえ。貴方自身が改変者にとって観察対象になっているという事は、意識しておいてください。我々が改変者の思考を知ることができないのと同様に、改変者は貴方がどういう存在なのかを測りかねている筈なのです》
(改変者も俺を探っているという事か…?)
《改変者の側からは、貴方の思考は読めないはずです。何を考えているのかわからない、時間が経過してもその場を動いていないという事がある、という所まででしょう。それは弱みであり致命的欠陥になり得ますから、こちらが生存するためには、協力関係を持つに越した事はありません》
(目的は真逆だし意思の疎通も図れないのに、協力関係か。改変者の目的は世界の維持、それと第三者から評価される必要だったな。クソ、登場人物やってると、これがショーなんだって事を忘れちまいそうになるな)
《思考が外に漏れないのは利点ではありますが、厄介な特性でもあります。独白をして方向性を明示すれば、改変者に道を示せるかもしれません》

意を決し、そのキーワードを提示する。
「…幽霊、が出るって言うんですよ」
「幽霊、ですか」
淡々とした返答。これだけでは、まだ何も読み取れない。もう少し突っ込んだ内容が必要である。
「心霊写真が撮れるって言うんですね」
「心霊写真…?それは、どういう写真でしたか?」
「そういう噂です。その写真は見たことがないんですが」
「噂…」
含みのある言い方で、やはり何らかの心当たりがあるのは間違いなさそうであるが、具体的な情報は返ってこない。
「心当たりはありますか?」
率直に尋ねると、彼女は首を小さく横に振った。
「…本人に聞いてみないとわかりません。それが原因なのか、それとも…」
言いかけた所で、車がゆっくりと停まる。

「…着きました」

車から降り、その家を見る。
バイト先からは車で5分ほど、山際の集落にあってブロック塀に囲まれたその一軒家は、広い庭に樹木が鬱蒼と茂り、そして随分と長い間ろくな手入れもされずに放置されているようだった。
アプローチを通して玄関は見えるが、樹木に遮られて全容が見えてこない。外壁のサイディングやアルミサッシを見れば建物自体はそこまで古くもないようだが、雨樋には植物の蔓が伸び、外壁のそこかしこに苔が生えていた。

雨足が強まり、ばたばたと傘を叩いていく。暗雲はますます深くなっていた。

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  1. 2019/05/25(土) 10:50:46|
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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #64 選択肢は無い

放課後になったので、溝口はアルバイトに向かった。昨日に引き続きの焦点発生中だが、話のメインは相川達になるので、時間経過による状況の急変にさえ気を付ければ、むしろ楽な状況とさえ言えた。

向こうの方向性は定まった気配がある。この後は入部絡みで多少のグダグダをやって、改めてオカ研を追跡する流れになるのだろう。気掛かりなのは、現状でオカ研に対する情報がまるで更新されていないという点だが、そこはご都合主義なり適当な偶然で解決できる問題にちがいない。そうしてオカ研を巡ってドタバタをやってくれれば、しばらくの間は溝口はフリーでいられるという算段である。
溝口にもファンクラブの件の始末が残っているが、焦点下では沢木との対面はしていないから、放っておいてもさほど問題はないはずである。沢木が動くにせよ動かないにせよ、そこは改変者の匙加減次第になってくる。溝口が新聞部に関わる姿勢を見せていない以上、むしろ沢木という賑やかし役は必要だろう。

そうなってくれば、ファンクラブとは別に、溝口も何かしら動いている風に見せていく必要も出てくる。かといって、暗躍しているかのような疑わしい動きをすると、思わぬ黒幕の役を被せられる可能性も考えられる。
当面は単純に金欠だというアピールを前面に押し出して、バイトに熱を上げていると見せるのが正解にちがいない。

改めて考えてみれば、相川達がオカ研ではなく新聞部に入ったところで、大きく状況が変化する訳ではない。要素として見れば、相川達を一団として動かすための理由付けには成功しているし、新聞部にせよオカ研にせよ、自ずからトラブルに向かっていく事には変わりない。また、溝口には自分から退部したという経緯があるから、新聞部に対しては距離を置きやすいという利点もある。
相川達との関係性が希薄になるという難しい面もあるが、溝口としては改変の影響から遠ざかるとなれば願ってもない事だし、ここまで出過ぎた自覚もあるのだから、一旦その印象をなんとか取り下げさせて貰いたい所でもあった。
観察者としての理想は、あくまでも背景の一部としての存在である。いずれ相川周りのキャラクターが増えてくれば、次第に出番がなくなってフェードアウトしていけるかもしれない。

改めて考えるまでもなく、溝口の最終目標はこの世界を元に戻す事である。そのためには矛盾する情報を集めつつ、まずはその時まで生き延びなければならない。何をどうすれば世界を元に戻せるのか、どうすれば相川にそれだけのインパクトと懺悔を与えられるのかについてはまだ全く掴めていないが、まだ一ヵ月が経過しただけなのだから、焦っても仕方がない。
情報収集という点は、カティルがいれば問題ないのだ。溝口はとにかくも生存を第一に考えて、なるべく目立たないように動けばよい。その意味では、超常現象の起点となるオカ研から大きく距離を取れたというのは、僥倖かもしれなかった。

現在の状況をこのように納得して、溝口はそれ以上深く考えるのをやめた。

しかし、その努力は程なく徒労に終わる。
タイムカードを押すべく事務室に向かっていた所で、カティルからの知らせが来た。

《今、こちらに焦点が向きました。事務室で新展開があるようです》
(…今度は何のカウンターだ?)
《さて、そこは実際に話を伺ってみるしかないですね》

喉まで出かかった溜息をぐっと飲みこんで、溝口は平静を装いながら事務室の扉を開ける。

事務室では、長谷川ともう一人、初めて見る中年の女性が、何事か話し込んでいるところだった。入ってきた溝口に目を向けた長谷川は、そこで何かを思いついたように手を打った。
「溝口さん、ちょうどいい所に!」
「ちょうどいいって、バイトの時間だからそりゃ来ますけど…」
先日の件もあって、溝口は長谷川に対しあまりいい印象を持っていない。そこに来ての焦点なのだから、つい反発的な反応を取ってしまった。
一瞬まずいと思いつつも、一応の形として女性に一礼をすると、長谷川がその女性を紹介してくる。
「こちら、レジ担当の西島さんです。15時までのシフトなので、初対面ですよね?」
「初めまして」
西島という女性は礼をするために立ち上がる。するとその身長は、溝口と同じくらいであった。痩せ気味のすらりとした体格のために、病的にさえ見える。というより、その顔色はどこか青ざめており、やつれているのだった。

が、問題はそこではない。名前が問題なのである。
「西島さん…ですか?」
溝口が確かめるように言うと、女性は表情を曇らせた。
「やっぱり、ご存じなんですか…?」
的中である。それはそうだろう、焦点の影響下にあって、この出会いがただの偶然である筈がない。
「知っているというか…噂を耳にしただけなんですけど、不登校になってる人がいるって話で…」
あまりに唐突な展開に、溝口はすっかり戸惑って、しどろもどろな言葉遣いになってしまう。その反応が、西島母には別の意味に聞こえてしまうという事にも、注意が向いていなかった。

とはいえ溝口も雰囲気が重くなったのを察して、ひとまず切り替えのために長谷川に説明を求めた。
「長谷川さん、これ一体どういう話なんですか?」
「それがですね、西島さんのお宅が大変な事になっているそうで、このままでは仕事に差し障ると」
長谷川が言うと、そこに西島母が口を挟む。
「パートを辞めさせて頂きたいんです。娘が部屋から出てこなくなって、もう一月半になるんです。理由を聞いてもよくわからないし、病院に連れて行こうとしても嫌がって…。私、もうどうしていいのか…」
そう言うと、西島母はさめざめと涙を流した。つまりは心労が溜まってしまい、自身の精神が限界にきているという事だろう。
にも関わらず、長谷川は彼女に辞めてもらっては困るという一点で、引き留めにかかっているのだった。

「ともかく、西島さんに今辞められると困るんですよ。ウチはギリギリの人数で回してるんですから」
薄々感づいてはいた事だが、長谷川は性格に難がある。昨日の小寺の言うように、彼女はそういう人なのだろう。
それは、若くして店長代理を任されているという責任感や重圧から来る適応なのかも知れなかったが、彼女から魅力を削ぎ落すには充分であった。
しかし依然として項垂れ続ける西島母に、長谷川はとうとう打つ手をなくしたようだった。彼女の取った最後の選択は、この問題の解決を溝口に丸投げするというものだった。

「溝口さん、西島さんの娘さんと同じ学校ですよね?ここはひとつ、娘さんの相談に乗ってあげる事はできませんか?
 勿論、タダでという訳じゃないです。説得にかかった時間は時給も出しますから、何とかしてあげて下さい!」

全くもってクズの言い分である。そこにあるのはただの保身、仕事に穴が開くのは困るという、店長代理という立場からの一方的な願望であり要求に過ぎない。
溝口は西島の娘について、又聞きの噂程度の情報しか持っていない。面識がないどころか、ついでに言えば性別も違う後輩である。接点どころか共通項もない相手に対し、どうすれば説得ができるなどと思えるのだろうか?

だが、この長谷川の身勝手なクズっぷりは、溝口にひどく危機感を与えた。この申し出を拒否したとなれば、これから先どうなるかわかったものじゃない、という恐怖である。それに西島母のやつれっぷりを見れば、彼女の置かれた状況が破綻寸前である事にも容易に想像がつく。
焦点の来ている今、現実的な判断をしてこの場から離れれば、破滅的展開を許すという事にもなりかねない。その前例ができてしまえば、この先どんな悲劇が起こっても不思議ではないという事になってしまうだろう。

つまり、選択肢などは無いのである。

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  1. 2019/05/21(火) 22:40:24|
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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #63 決定権

翌日は朝から焦点が発生した。当面の役割として、溝口は相川に、前日の顛末について問い質さなければならなかった。
「それで、オカ研については結局どこまでわかったんだ?」
その質問に、相川は首をすくめた。
「あちこち聞き込みをしてみたんだけど、有力な情報は出てこなかった。西島って人は、友達とか作らないタイプらしいんだ」
「本当に孤立してたのか。それで?」
「それでって…それだけだよ。人柄については不明、オカ研についての手がかりも無し。担任はプライバシー保護がどうとかで、何も教えてくれなかった」
相川は肩を落とし、大きく溜息をつく。
「それじゃあ八方塞がりだな。ま、今となってはその必要も無いか…」
溝口が言うと、相川は飛び上がらんばかりの勢いで左右に激しく首を振った。
「とんでもない、逆だって!この話のせいで宮野さんがますますやる気になっちゃってんだ。『何がなんでもオカ研の秘密を暴くんだ』って息巻いててさ…」
「その流れで勧誘されたって事か」
「そうなんだよ。こっちも本当の理由を話せないだろ?だから、興味があって調べてるって答えたら、それなら新聞部として行動した方がいいんじゃないかって話になってさ」
「あー…それについては、俺も見落としてた。こうなったら今更だが、あいつに関わるべきじゃなかったな」
思わず実感が籠る。

「でも、宮野さんもお一人だったじゃないですか。一人で新聞を作るのは、大変だと思います」
横で別の話をしていたレーティアが、こちらの会話に口を挟んできた。それを切っ掛けに、川上と牧村も参加してくる。
「確かに大変だろうとは思うけど…」
歯切れの悪い川上に、牧村が宥めるように言う。
「要点は同じでしょ?私達はレーティアを保護できればいいんだし、むしろ宮野さんの興味がオカ研に向いてる以上、オカ研に入りたいだなんて言えないわよ」
「余計に怪しまれるだけだったろうな」
溝口は頷き、理解を示す。

「けど、新聞部に入って本当に大丈夫なのか?」
相川は昨夜納得したはずの疑問を改めて持ち出してきた。だが、その話を蒸し返すといつまでも進まない。
溝口は素早く口を挟む。
「大丈夫かどうかは、お前ら次第だろ。あんまネガティブに考えるなよ」
すると、川上が口を尖らせた。
「随分と他人事みたいに言うのね。協力してくれない訳?」
自然と溜息が出そうになる。だが、ここでそのような態度を取れば、印象が悪くなるだろう。ぐっと堪えて、大きく息をついた。
「必要なら手は貸すけど、新聞部には入らんよ。こっちはこっちで予定が狂っちまったからな」
「予定って?」
「ファンクラブの件、お前らが新聞部に入るのなら、必要がなくなったって事だよ。その点では好都合と言えるんだけどな」
この説明に、相川と川上は理解できないといった風に顔を見合わせた。溝口は呆れつつ、言葉を継ぐ。
「あのなあ。新聞部に入るって事は、発信する情報を選ぶ立場になるって事だぞ。こっちで撹乱する必要がなくなるんだよ」
「いくら宮野さんでも、新聞部の内輪ネタを記事にする訳にはいかないだろうしね」
直後に牧村が補足して、それで二人は納得できたようだった。

相川は身を乗り出すと、意を決したように言う。
「じゃあ、俺らは新聞部に入る。それでいいんだよな?」
溝口は四人の顔を見回し、異論の出ないのを確認して頷いた。
「それでいいよ」
後はお前ら次第だが、と言おうとしてやめる。最終決定権を預けられた形で気に入らないが、皮肉を言っても仕方がない。
それよりも相川は、何故こうも自己責任から目を背けるのだろうか?溝口には、改変者のやろうとしている事がまるで理解できないでいた。

(相川は本当に主人公なのか?)
《状況証拠だけを見れば、そのはずです。これといった主義主張のない、優しさだけが取り柄の平凡なキャラクターですから、どうしても受け身になるようですが》
(だから活躍をしなくていい、って話でもないだろ)
《それはそうです。ですが、貴方が彼の仕事を横取りしているというのもありますから》
(白里の件は反省してるっての。だから距離を置こうとしてるんだがな)
《確かに、あの時の対応は不味かったですね。あの件があったために、当面の役割分担が決定してしまったのだと考えられます》
(どんな風にだ?)
《結論を言えば、今後、相川さんの成長が描かれるだろうという事です。逆に言えば、それまでは相川さんが自発的に行動を起こす事はないはずです》
(何だそりゃ…)

溝口は呆れたが、カティルの推測に対して否定を下すだけの根拠はない。となれば、その成長は一体いつ、どのような状況で発生するのだろうか?
相川のやるべき仕事を溝口が横取りしているという形で今があるというのなら、その成長において溝口の存在は邪魔になるのではないか?
嫌な予感が溝口の背筋を伝う。けれども今の所、対策の立てようはない。

そうこうしている内に、時間経過が発生する。改変は考える時間さえ与えず、事態をどんどんと先へ進めていく…。

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  1. 2019/05/19(日) 21:00:29|
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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #62 笑う

溝口はひどく混乱したが、それよりも今は攣った左足の激痛が勝る。のたうち回りながらもどうにか攣りを治めた頃には、一緒になって頭の中も幾分スッキリしたし、長谷川と小寺は溝口を放置して次の仕事に移っていた。

(…それで、あっちはどういう状況だ?なんでそんな事になった?)
《要点だけ言いますが、『何故オカ研を調べているのか』という話になった訳です。そしてこの問いに対し、相川さん達は本当の理由を話せませんから、『興味本位で調べていた』という言い訳をせざるを得なくなりました》
(それで目的が同じだから勧誘されたのか?牧村は何やってんだよオイ、趣旨わかってんのかアイツ)
《賛成派ですね。彼女は幽霊を恐れていますから》
(それならまだ新聞部の方がマシだって訳か…。クソ、改変者を甘く見すぎた!)
《どうしますか?一応まだ止める事は可能ですが》
(…直接現場に向かうにせよ、スマホからメッセージを送るにせよ、ここで俺が動くのは不自然だろう。それにこの状況、有効な手段が取れるとも思えない。
 厄介な事になったのは確かだが、あいつらが新聞部の所属になったところで、宮野の手下になる訳じゃないしな。むしろ宮野からすれば、わざわざ俺を経由する必要がなくなったとも考えられる。一概に悪い事ばかりじゃない)

どうにかポジティブに捉えてはみたものの、仕込んできた作戦が全て台無しになった事には変わりない。レーティアが直接宮野と交流を持つ事になれば、こちらの囲いの内側に入り込まれてしまうし、ファンクラブの方こそ外様になってしまうから、情報発信源としてはもはや存在意義は無いだろう。
反面、カティルにも言った通り、宮野が溝口に絡んでくる理由はなくなった。相川グループ側として宮野と会話をする機会は増えるだろうが、直接一対一で接触をする可能性は殆ど消えた筈である。
敗北には違いないが、命拾いをした。そのように自分に言い聞かせ、溝口はゆっくりと体を起こし、数回屈伸をする。
左足に鈍い痛みはあるが、ひとまずは大丈夫だろう。ともかくも今は、仕事に集中するべきである。

移動しようと思った矢先に、長谷川と小寺が棚を乗せた台車を運んできた。
「あ、もう大丈夫ですか?あまり無理しない方がいいですよ」
長谷川は気遣うように言うが、先程溝口の醜態を楽しんでいたのを知っていれば、それは嫌味にしか聞こえない。
だから、溝口は苦笑しつつも、これ以上馬鹿にされてたまるか、と虚勢を張るしかないのである。
「全然大丈夫です。ちゃんと伸ばしたんで」
「そう?じゃあ、こっちはお願いします」
待ってましたとばかりに、長谷川は台車から手を放して去っていく。実際やるべき仕事があるからだろうが、その切り替えの早さもまた、溝口にとってはうまく利用されたという感触になる。
「あんま気にしない方がいいよ、あの人ああいう人だから」
小寺は感情の籠らない声でそう言うが、それはフォローでも何でもなく、あくまで彼自身の見解なのかもしれなかった。

そして10分後、また時間経過。時刻は21時近くになっていた。
照明が半分落ちた店内を呆然と見回して、溝口は大きく溜息をつく。予定の仕事は完了しているようだった。

タイムカードを押し、通用口から外に出る。普段より30分遅いだけだが、実際には1時間程度しか仕事をしていないから、時間感覚がおかしな感じになっていた。
自転車の鍵を外したところで、相川からメッセージが来た。

『バイト終わったか?』
「今終わった」と返すと、すぐに返信が来る。
『ちょっと大変な事になった。新聞部に勧誘された』
当然ながら、そんな事を報告されても溝口には何も返す言葉がない。「そうか、」と書き込んで消し、逡巡。
大変な事になった、という文言が引っ掛かる。少なくとも相川は、これが厄介な話だと理解はしている。その上で考えてみると、もしかするとこの状況は、改変者にとってもある意味で想定外なのかも知れない。
宮野に対応できる溝口が不在だったからこそ生じた、論理の玉突き事故。思い上がりかもしれないが、この選択は相川達を確実に不自由にするはずなのだ。

「それでどう答えたんだ?他の連中は?」
こうなれば、このまま進ませるのが最善かもしれない。探るような言葉を入れると、ややあって返信。
『割れてる。でもレーティアが乗り気なんだ。宮野ともっと仲良くなりたいらしい』
『川上は反対してるんだけど、牧村は賛成派。内部に入り込んだ方がいいって言ってる』
溝口はフンと鼻を鳴らした。やはり相川には明確な自分の意見が備わっていない。そこが当面の主題になるのであれば、多少の困難には対応してもらう必要がある。
「それなら俺も賛成に一票だ。想定外だが、後々を考えれば悪くない」
『いいのか?』
「前にも言ったが、レーティアの件はいずれバレる。その時に宮野がこっち側なら、助かるだろ」
『なるほど…わかった。明日きちんと話をしてみる』
「そうしてくれ」

改めて、20分が経過していた。『まだ帰れないの?』という妹からのメッセージに返信し、溝口は自転車を漕ぎ出す。
焦点は消えていたが、明日の朝になればまた現れるだろう。何もかもが想定外の方向へズレていってしまったが、それでも必ず明日という日は来る。今日がそうであったように、明日もまた出たとこ勝負になるのだろう。
そうして日々を乗り越えていった先に、一体何があるのか。変わっていく世界、命の危険に晒される事もあるだろう。
知らず知らず、溝口は笑っていた。思い通りにいかない展開、しかしそれなりに道理を受け入れてくれるこの世界の在り様が、溝口にとって段々と心地の良いものになりつつあった。

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  1. 2019/05/15(水) 22:00:24|
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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #61 地獄

ギリギリ、タイムカードを押すのには間に合ったが、直後に時間経過が来た。それは15分程度の短いものではあったが、その間に長谷川が来て何らかの説明をしたらしい。
「という訳で、今日はバタバタすると思いますが、間違いのないよう落ち着いて、丁寧にお願いします」
そう言って事務室から出ていく長谷川に「もう一度説明をお願いします」などと、言える筈もない。

(説明を頼む)
《要約すれば、これから大量の搬入があって、この品物の陳列と並行して売り場の一部転換をするようです》
(あー、やった事無い仕事だわ…)
《作業内容についてはこちらでサポートできますが、状況が厄介ですね。向こうの流れを見る限り、今日はかなり頻繁に、小規模の時間経過が発生しそうです》
(…って事は、ピンチだな?)
《なかなか大変な状況ですね。時間経過を挟んで作業が勝手に進んで行きますから、その都度進捗を把握しつつ、次に取り掛かっている作業に急がなければならないでしょう》
(了解。取り残されてサボってると思われるのは嫌だな?)

溝口は休憩室に急ぎ、今日は少し緊張した面持ちの小寺に会釈をして、ロッカーに飛びつく。鞄を放り込み、大慌てでズボンを履き替えた途端、時間経過。

《20分経過です。搬入は既に始まっており、荷下ろし作業の真っ最中です》
(俺も仕事をしてる事になってるか?)
《はい。しかし先程突然休憩室に入っていったという認識ですね。念のため、言い訳を用意しておいた方がいいでしょう》
(えぇ…。じゃあどうすっかな…なんか指切れてたって事にしとくか…)
《商品を血で汚さないように、ですね》

ロッカーの上に常備してある薬箱から消毒液のヨードチンキと絆創膏を取り出し、ガーゼ面に消毒液を微量垂らして小指の付け根に巻き付ける。これで不自然にはならないし、作業の邪魔にもならない。
そうして小走りに搬入口へ向かうと、小寺は溝口をちらりと見はしたものの自身の作業の手を止めなかったので、溝口の工作は若干取り越し苦労になった。
しかしそんな事を気にする暇もなく、『作業の続き』に取り掛かる。カゴ台車から段ボール箱を下ろし、梱包を解いて中身と数量を確認。そのチェックシートも、途中まで溝口自身の字で記入がされている。それはまるで、経過した時間の分だけ記憶がすっぽり抜け落ちているかのようだった。
そうして7個目の箱を開けた瞬間、また時間経過。

《5分経過です》
(その位、飛ばさずに我慢しろってんだ…!)
思わず口に出しそうになった悪態も、時間停止のお陰で飲み込む余裕がある。手元の箱は別のものに変わっていて、何をどこまで勘定したものかまるでわからない。
(…止むを得ん、刷り込みを頼む)
《わかりました。仮にこれ以後全ての状況を展開したとしても、ギリギリのところで容量オーバーにはならない筈です》
(残り2時間か。作業がそれで片付けばな)
そして、存在しない時間と認識のフラッシュバック。向こうの状況を気にしている余裕など、無い。

18時半、客足が遠のく時間帯に入って、売り場の転換をはじめる。引っ込める商品をコンテナに移し、新しい商品を陳列。ものによってはコーナー自体がズレるので、棚一つ空にして右から左、というような事をする。
渡された図を見ると、この日は主に中央付近の棚について2つを完全に空け、扇風機やすだれなどの夏物を並べるようである。モノとしては軽く嵩張るものばかりで時間はかからないが、現状そこには防草シートや鳥避けネットが配置しており、これらは重量がある上に別の棚を空けてそちらに移動しなければならず、大仕事になる。

小寺は図を指し示して説明をする。
「ここからここのホースリールを台車に乗せて外に出す。で、棚板も真ん中1枚外して空いた所にネットのロールを引っ掛けて、その上に1.5mまでの防草シートとマルチ。2m以上の奴は現状の棚ごと行きます」
「棚ごとっスか…」
怖気づく溝口に、小寺は淡々と言う。
「ふたりいればそのまま台車に乗っけられるんで。そんな重くないです、50キロくらいなんで」
「はァ」
「持つ時は下持たないと抜けるんで」
小寺は不愛想ではあるが、必要な注意事項はとりあえず伝えてくる辺り、彼なりに気を遣っているのである。

そうして段取り通り、まずはホースリールを台車に乗せていると、カティルが時間を止めて警告を発した。
《間もなく時間経過が発生しそうです。まずいタイミングです》
(何だ?どういう事だ?)
《内容次第ですが、ネットの運搬、または棚の移動タイミングに飛ばされるかもしれません。飛ばされる瞬間の体勢、位置取りによっては大怪我をする危険性があります》
(おいおいおいおいマジかよ!どうすりゃいいんだよオイ!)
《思い切ってこの場を一旦離れるか、急に衝撃がかかっても耐えきれる体勢を取るか、ですね》
(離れた方が無難か?時間的猶予は?)
《恐らくですが、もって数秒です。全速力で走れば外には出られますが、何事かと思われるでしょうね》
(実質選択肢ゼロじゃねえか!対衝撃姿勢ってのは?)
《この場合なら、足を肩幅に広げ腰を落として、重いものを持ち上げるような体勢でしょうか。腹筋と指先に力を入れておくべきですね》
(その姿勢で時間経過を待つのか?)
《そうなります》
(クソかよ!)

果たして4秒後、溝口の体は悲鳴を上げた。およそ10分の時間経過があって、溝口と小寺は今まさに鳥避けネットのロールを棚に掛けようとする所だった。それ自体は大して重いものでもなかったが、半ば半信半疑でいた所に急に実体が重量を伴って出現したことで、体幹のバランスが崩れるのである。つまりは手の内に急に重量が加わったために、溝口はつんのめって前へ倒れそうになり、慌てて踏み止まったために、左足が攣ったのだった。
「ちょ、ヤバ…ああああ!」
「え、何?どしたの?」
「足が攣っぎぃぃ!」
「とりあえずこのまま引っ掛けちゃおう、今降ろすと絡まるからこれ」
小寺はまるで動じる事もなく言うが、今まさに絶体絶命の溝口からすれば、そもそも何をどこにどうやって引っ掛けるのかも知らないのだから、パニックなのである。

(やり方!やり方!)
《何も、停止している状況で焦らなくてもいいでしょう。まずは落ち着いて対処しましょう》
(実害食ってんのは俺だぞ!?)

ひとまずは刷り込み記憶の通りにネットを設置すると、溝口は人目も憚らずその場にひっくり返って足を伸ばしにかかった。そしてふと視界の端に長谷川の姿が見えると、彼女は溝口を心配するでもなくケラケラ笑っているとわかって、怒りと虚しさが同時に渦巻くのを感じるのである。

(なんだこの状況。何なんだマジで)
《貴方には残念な事ですが、現実です》
(地獄じゃなくてか?)
《それと、もうひとつ残念なニュースです。相川さん達が新聞部に入部するようです》
(地獄じゃねえか!)

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  1. 2019/05/11(土) 22:37:55|
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「あの日見た君の横顔を、絶対に忘れない」 #60 横槍


翌週月曜日の昼休み、溝口が昼食を終えて相川と無駄話をしていると、焦点が来た。
周囲を警戒しつつも平静を装っていると、おもむろに教室に宮野が入ってくるのが見えた。明らかに良くない状況だが、ここで逃げを打つ訳にはいかない。溝口は相川に注意を促す。
「…おい、宮野が来たぞ」
「ああ、うん。何だろ」
今の相川は、宮野に対し以前ほどは警戒心を持っていないように見える。先の仕掛けがうまくいった事になっているので、そのように改変されたのだろうか?
宮野は脇目も振らずに近付いてくると、溝口を一瞥し、相川に対して声を掛けた。
「風の噂に聞いたんだけど、相川君、オカ研を探してるんだって?」
そうきたか、と溝口は声に出さず呟いた。なるほど、ここで宮野を使うのは、事態を動かすには良い手かもしれない。
「そうだけど…」
相川がキレのない返事をするので、代わって溝口が切り返す。
「一応聞くが、何の用だ?便乗してオカ研を記事にしようってのか?」
「そりゃそうでしょ」
宮野は悪びれもせずに答え、それを横目に見ながら相川は溝口に耳打ちをする。
「なあ、これどう思う?」
「…まあ、いいんじゃねえかな」
溝口はため息交じりに呟いた。

「それで、どの程度まで掴んでるの?情報」
宮野はわざとらしくICレコーダーを見せびらかせながら、相川に詰め寄る。当の相川は溝口に視線で助けを求めるが、溝口は半笑いで突き放した。
「話してやれよ、減るもんじゃなし」
それで相川も覚悟を決めたようで、ためらいがちに口を開く。その内容が先週時点でのものと寸分たがわず同じである事は、カティル経由で確認が取れているとはいえ、溝口にとってもそれなりに重要なのだった。

話を聞き終えると、宮野は「うーん」と小さく呻きながら、顎に手を当てて何事かを思案する仕草をみせる。
「…どう思う?」
相川はもう吹っ切れたのか、宮野に正面から意見を求めていく。それを受けて、宮野は眉間に皺を寄せながら答えた。
「不登校になってるって所と、噂の関連性よね。西島先輩にとって、そういう怪しげな噂をされるのが嫌だったから不登校になったのか、それとも何か噂になるような切欠があったのか。いずれにせよ霊がどうこうなんてのは眉唾なんだけど、そういう噂が説得力を持つような人だって事でしょ?」
ああ、と溝口は嘆息する。宮野は本人が持つ能力は別として、性質的には「こちら側」に近いのだ。そういうキャラクターだから、レーティアが自ら宇宙人だと告白しても、信じようとはしない。ある意味で正しいバランス感覚を維持している。

「だとすれば、人間関係を中心に、人物像について調べるのが良さそうだな。写真なんかもあれば助かる」
溝口がそう補足すると、宮野は大きく頷いた。
「そうそう。ただ問題は、こういう噂が独り歩きするって程度にはクラスで孤立してたんじゃないか、って懸念よね。相談できる相手がいれば不登校にもならなかったハズだし…」
「少なくとも3年にはなれてるんだから、春まではきちんと学校に来てた訳だろ。こういうのは、去年の担任やらに聞いてみた方がいいんじゃないか?修学旅行で同じグループだった人とか、いるはずだろ」
「そう、それよ溝口!まずは客観的な人物像を掴んで、その上で何があったのかを調べましょ」
取材の方向性が段々と明確になっていく。溝口にとっても話しやすいのは、やはりどこか波長が重なっているからなのだろうか?

《ですが、方向性がおかしくなっているのでは?》
(まあな。そもそもコイツ、一体何がしたいんだ?というか、改変者は一体何をさせたいんだ?)
《そんな事を尋ねられても答えようがありません。少なくとも宮野さんは、オカルトという切り口に対しては興味を示してはいないようです》
(じゃあ、それこそ何のための横槍だよ?)
《彼女の性質からして、得体の知れない噂に対する真実の追求でしょう。といっても、その真実はあくまで彼女にとってのみ都合の良い真実でしょうが…》

状況は見えないが、少なくとも溝口にとってはさほど問題にならない。動くとすれば放課後だろうが、溝口にはアルバイトという予定があり、それを盾に関与を外れてしまえばよい。場面移動があるなら時間経過も同時に生じるはずで、どの道ついていくのは困難なのである。
「まあ何だ、頑張れよ相川」
溝口がそう言って肩を叩くと、相川は助けを求めるような顔を向けてくる。警戒心はともかく、苦手な相手である事には変わりないのだろう。
「あら、アンタは協力しない訳?」
宮野は幾分拍子抜けしたように言う。ここで心を読まれるのも面倒なので、溝口は即座に答える。
「先週バイト始めたもんでさ、腰が落ち着くまで当面は無理だな」
すると宮野は、突然苦々しい顔で溝口を睨みつけた。
「アンタねぇ…」
あからさまに不機嫌な宮野の様子に溝口はたじろいだが、次の瞬間、宮野は諦めた顔で大きく溜息をついた。
「ハァ…まあいいわ。それじゃ相川君、今日の放課後から取材開始だからね。そこのバカみたいに逃げたら、ただじゃおかないから」
そう言うと、宮野はすたすたと教室を出て行った。

「なあ溝口…宮野さんって、どういう人なんだ…?」
すっかり腰の引けた相川の質問に、溝口は事も無げに答える。
「新聞部の部長だろ」

すぐに放課後がやって来る。溝口は時計を確認すると、大急ぎでバイト先へ向かった。どうせ今日は仕事にならないだろうが…。

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  1. 2019/05/08(水) 21:53:41|
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2019GW写真

・関門トンネル人道
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信号旗?よくわからないが、パリッとしている。

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入り口はこんな感じ。ここからエレベーターで降りていくのだ。

・本耶馬渓
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オランダ橋。手前部分はコンクリートで雑に修理されている。石積みは部分修理が難しいとはいえ、それはねえだろ…。

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青の洞門。別に青くもなんともないし、距離もない。見えている範囲だけで全体の半分あり、その後は車道に合流する。見る価値がない。

・別府地獄めぐり
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海地獄の湯。他に茶色の湯も沸いている。

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かまど地獄の湯。他に白い湯、茶色い湯、泥湯も沸いている。

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鬼山地獄の湯。一番熱いらしい。

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白池地獄の湯。

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鬼石坊主地獄の湯。

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血の池地獄の湯。

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龍巻地獄の湯。

・高千穂
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本殿左側の装飾。銃で猪を狙っている人の彫刻だが、何かいわれがあるのだろうか?

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高千穂峡名物の流しそうめん。風情があるが、個人では参加したくないな。

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ボート。この日は11時ごろに予約が全て埋まったらしい。

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ボートからの眺めはどんなだろう。崖しか見えない気もする。

・佐多岬
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新しい展望台から。天気が良ければなあ。

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このプレートは以前から使われていたものか。

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展望台への木道、遊歩道を見下ろす。立体的でおもしろいが、大変な仕事だったろうなあ。

・長崎鼻
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無人の町並みを猫が歩いていく。

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開聞岳はずっと雲がかかっていた。それでも存在感がすごい。石碑の色のちがうのは、名称が変わって修正したからだろう。

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長崎鼻の先端で釣りをする人。釣れますか?

・番所鼻
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大雨と高波の中、海の池外周で釣りをする人。まだ生きてますか?

・ペンギン水族館
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いい顔。

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コガタペンギン。繁殖中で全然出てこない。

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ヒゲペンギン、シマエナガみがある。顔つきが一番かわいいペンギン。

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キングの談合。

・バイオパーク
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ハチドリが見られた。珍しい。

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自分のしっぽの上でくつろぐアメリカビーバー。

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巣から逃走して通路脇で暮らすミーアキャット。

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枝の上から手を伸ばすアカハナグマ。

・佐世保
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自衛隊基地では艦艇の一般公開をやっていたようだ。

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大変異変。

・大宰府
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一般の合格さん。ご利益が半端なさそうだが、作為的なものを感じないでもない。

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菅公こけし。…こけし?UFOではなく???

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今年書かれた令和の書。この書がどういう立ち位置なのかは知らない。

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なかなか大きな木だが、底上げ感がすごい。

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九州国立博物館へ向かう、動く歩道。ここを歩くのは気持ちがいいが、降りた瞬間ガクンとくる。

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外観がすごい。

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内部もすごい。本当にすごい建築だ。

・しまね海洋館アクアス
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国道上に架かる特徴的な歩道橋。空の青に調和する。

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砂丘トンネルの先に海。

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エイの腹。迫力がある。

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平成天皇が研究していたというハゼのコーナー。ヤケクソ感が強い。

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なんて綺麗な魚なんだろうか。

テーマ:一人旅 - ジャンル:旅行

  1. 2019/05/05(日) 16:38:11|
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2019年4/26~5/4 九州一周の旅

今回ちょっとボリューム多くなるので、簡潔に書いていく。


・4/26

この日は終始バタバタしていた。というのも、仕事の段取りが決まらなかったから。
前日27日と30日に仕事をするという話が出てきてガックリしていたのだが、天候やら現場のなんやかやで昼頃一旦取りやめに。
28日に父の実家で法事があるとも聞かされたが、こうなっては時間を無駄にできない。

15時半、出発。
とりあえずは下関を目指し、いつものルートで西進。小浜のマクドナルドで晩飯、ドラッグストアで買い出しをして、その後は寄り道もせず真っ直ぐ進む。
鳥取の道の駅きなんせ岩美で車中泊。トイレにやけにタバコの火を消した跡があり、これ器物破損で訴えていいんじゃね?と思う。


・4/27

道の駅併設のコンビニでおにぎり2個の朝食。島根県出雲で走行距離が500キロを越えていたので早めの給油。
浜田のゆめタウン、ここに来るのは6年ぶり。うどんの更科で昼食、カツ丼780円。ネギ、玉ねぎ、卵の有無が選択できる珍しい店で、卵は抜いてもよかったように思う。書店で暇つぶし用の本を買う。

15時半ごろ、関門トンネルを抜ける。まだ連休初日なので、そこまでの混雑はなかった。

まずは、毎度来ようと思っていたのに来れていなかった関門トンネル人道へ。やけに外人が多く、日本人はまばら。連休初日だからか?外人がこんな所に来ても大して面白くはないだろうに、と思う。あそこは国道にエレベーターがついているから面白いのであって、その意義が理解できない人からすればただの地下トンネルだろう。
一旦下関まで行き、折り返す。トンネル内は若干酸素濃度が高いのか、早足で一気に突っ切っても不思議と息切れがしなかった。

南進、輝泉北九州くさみ温泉、入浴750円。露天風呂で文庫本を読んでいる人がおり、本がふやけないか心配になる。
ウエスト椎田店、ごぼうかき揚げぶっかけ560円。かき揚げがでかくてサクサク、うどんはモチモチで本当にうまい。近所にあったら通いつめるかも。サイドメニューが連休中は休みとのことで、量的に物足りなさが残る。
TRIAL豊前店、食い足りない分を買い出し。値引きのから揚げややけに大きいサンドイッチなど。翌朝用におにぎり2個も買っておく。
道の駅なかつで車中泊。


・4/28

国東半島を一周するつもりでいたが、多分ただ一周するだけになるな…と思い、観光マップにあった耶馬渓へ。
オランダ橋、青の洞門など見るが、正直大したものでもない。オランダ橋はあちこちにある石積みの橋の中で最長というだけだし、青の洞門は昔坊さんが手彫りしたという洞窟がほんの数メートル残っているだけで、観光用に手が入りすぎており見る価値があるとは思えない。競秀峰という山と崖は興味があったが、朝早い時間に一人で山に分け入るのも気が引けて断念。2時間くらいかかりそうだったし…。

ともあれ、本来の目的である別府へ。一昨年断念した地獄めぐりを達成する。
坊主地獄400円、ここは共通券とは無関係。庭園のあちこちで泥がボコボコと湧き上がっており、なかなか不気味。昔大爆発があって寺ごと吹き飛んだから坊主地獄なのだという。沸騰した泥の上に立っている訳で、いつまた爆発しても不思議ではない。

海地獄、地獄めぐりの中心的場所。8時ごろには駐車場もだいぶ混んできていたが、幸い手前で空いていたので滑り込めた。共通券2000円。
海地獄はその名の通り、真っ青な温泉。真新しい観光施設もあり、人気があるのもうなずける。離れた所に赤茶色いのも沸いているが、これは血の池ではないらしい。
温泉まんじゅうをひとつ買おうかと思ったら、ものが小さいのでパック売りしかしていないという。750円。できたては柔らかく、うまい。小さいだけに時間が経つとすぐに乾いてしまうので、一人で買うものではないと思う。

かまど地獄も青い湯が沸いているが、他にも泥が沸いていたり茶色い湯も沸いていて、ぶっちゃけここ一か所で大体見れてしまう感はある。
温泉ピータンが確か70円。温泉玉子ではなくピータンで、初めて食べたが独特の臭気があり、普通の温泉玉子に比べて別段うまいということはない。柚子醤油ぶっかけてガッと食べた方がいいかも。
土産屋で、湯をかけると絵の女性の着物が消えるという仕掛けのある手拭いが売っていた。アニメ風のものもあったが他に比べて400円ほど高く、いい商売してんなー、とちょっと感心。買っておけば良かったが、あんなものどこに置けというのか。実用する訳にもいかないしな…。

鬼山地獄。緑色の湯がすごい勢いで沸きあがっているが、このメインはあくまでワニ。とにかくワニ。

白池地獄。緑がかった白い湯が沸いているが、泉質は多分鬼山と同じだろう。ここのメインは巨大なピラルク。それと、今となっては別段珍しくもないピラニア。昭和の頃に流行りに乗って飼育を始めたんだろうが、華がない上すっかり誰も興味を持っていない。というか、鬼山でも白池でも、ほとんど誰も湯の方に興味持っていないのが笑えた。

戻って鬼石坊主地獄、ここは最初に行った坊主地獄とは別物ということになっており、成分が若干薄いのかさらっとしている感じ。ある意味ここが一番独特かもしれない。

バスの時間や場所がよくわからなかったので、車で血の池地獄へ。10時前だとまだ辛うじて道も空いていた。
血の池は赤褐色で、これまで見てきた茶色の湯とは若干違うようにも見える。割とそれだけだが。温泉の泥を使った軟膏が特産らしいが、値段がなかなかなので見送った。薬効はともかく、医学的根拠がどれほどあるのか。保湿くらいじゃないか?

すぐ隣に龍巻地獄。さっき噴出が終わった所と言われ、ここは血の池より先に来るべきとわかった。先にこっちで後どれくらい待つか聞いて、その間に血の池を見物すればよかったのだ。
ベンチに座って30分ほどじっと待つ。親子連れの子供がスイッチでスマブラをやっている。すぐ後ろの民家ではおばあさんが庭の草むしりをしていた。鬼の着ぐるみが2体出てきてコミカルに動く。片方が座り込んでサボる。
にわかに煙が上がり出し、噴出がはじまる。噴出して石積みの覆いにぶつかる。覆いがなければ30mほどまで噴き上がるのだという。何故それを見せないのか。バカじゃねえのか。湯量的にはそこまで噴き上がるようにはとても見えないのだが。

血の池の隣にあるレストランで昼食。血の池バーガー1000円、だんご汁900円。バーガーはそれなりのサイズ、ハンバーグではなく牛肉が挟まっているが、味的には小さくまとまっておりこれといって語るべきものがない。
だんご汁は見た目はほうとうに似ているが、食感はだいぶ違って柔らかい。本当にだんごを麺状にした感じ。椎茸の香りがかなり強いが、付属の柚子胡椒を入れたら全部持っていかれた。椎茸が苦手でないなら、入れない方が絶対うまい。ほうとうと違って味噌は塩辛くないし甘いカボチャもなく、味の振れ幅が小さくてあまり印象に残らなかった。
もちろん両者とも普通にうまいのだが、あくまで普通という感じである。

すぐ近くにアフリカンサファリという動物園があり、迷ったが行ってみる事にした。が、道中混雑がひどく断念、高千穂に向かう。
高千穂神社もかなり混雑していた。参拝を済ませて、徒歩で高千穂峡へ。だいぶ時間も遅くなってきていたが、混んでいた。肉巻きおにぎりチーズ350円、まあそんなもんでしょ、という味。チーズは要らなかったかも。天候が怪しくなっており、戻りもあるので早足でさっさと歩き抜ける。西まで歩いたところで、そのまま川沿いに進んで神社に出るという歩道を発見、進んでみる事に。
わかってはいたが、延々続く登りがキツい。ほとんど人も歩いていない。完全に息を切らし、汗をだくだく流しながらもどうにか抜けると、高千穂神社の裏手に出た。道理で登りが続くはずだよ!

高千穂温泉、500円。ついでにひげそりも買う。50円。ひげそりは車の中にあったのだが、足が疲れて取りに戻るのが面倒だったので。ロッカーは100円が返らない仕様。
浴場はあまり印象に残っていないのだが、露天風呂が寝湯だったのはここだっけ?間に一応座って入れる部分もあるのだが、なんとなく落ち着かない所だった。

ジョイフル高千穂店、唐揚げ定食にドリンクバーで計752円。定食のボリュームは充分、ドリンクバーをつけてもこの値段は破格過ぎる。コスパと利便性を考えたら九州旅はジョイフル一択になってしまうので、以後ジョイフルは封印。地元にも一応あるしな。

東進し宮崎に出る。ここらで走行1000キロを越えたので給油。
宮崎県はそのまま素通り、とりあえず南下し、道の駅田野で車中泊。結構な山中なのだが、途中にハーレー宮崎店があってビビる。何故あんな所に店を構えてしまったのか。客は来るのか。そして電飾して割に合うのか。


・4/29

来た時には車が一台も止まっていなかった田野だが、起きた頃には駐車場がほぼ埋まっていた。いつの間に。俺が着いたのだって結構遅かったのになあ。山中で他に誰もいないと不安になるからだろうか?

宮崎は大雨の予報で、鹿児島に抜ければ多少マシとの事。シラス台地は大雨で崩れやすいとの話でどうしようか迷ったが、結局南下して佐多岬へ向かう。
コンビニでおにぎり2個。

佐多岬は一昨年来た時には工事中だったが、工事はもうすっかり終わっていた。ただし今回は暴風雨。傘がもっていかれてしまうので雨は我慢、新しくできた展望台へ。当然景色を楽しむ余裕はない。とりあえず行けるところは全部行っておく。
風景を撮影していた男性の、カメラを乗せた三脚がブッ倒れていた。レンズの側から倒れていたので、あれはダメになったかもなあ。
遊歩道をぐるり歩くとなぜか異常に汗をかいており、気持ちが悪かったので風呂へ。

南大隅町ねじめ温泉ネッピー館、入浴330円と安いがロッカーは100円が返らない仕様だし半分近く壊れている。浴場は広いが洗い場の数がものすごい、ざっと30はありそう。だからかボディソープやシャンプーは置かれていない。
露天風呂も広い…かと思いきや、大きいのはぬるい温水のウォーキングプールがあるからで、ゆっくり入れる露天風呂は4~5人入れば一杯という大きさのがひとつ。どうにもバランスが悪い、変な所だった。

北上、道の駅たるみずはまびらで昼食にする。レストランは行列で入れないが2階カフェはまだ空いていた。が、フードメニューが少ない上にどうも割高感。パスタと紅茶でセット価格1150円、値段の割に全然腹が膨れない。そりゃそうか。
物産館の方でイベント、カンパチ漬け丼というのがやっていて、700円。ごく小さいパックの丼だが、漬けカンパチがめちゃくちゃうまい。とろける。あっという間に食べてしまった。

鹿児島市方面はかなりの混雑。それもそのはずで、鹿児島市はかなり栄えている。こんな僻地に何故と思ったが、僻地だからこそ人が外へ出られずに栄えるのかも。
鹿児島市内のスーパー、サンキューで休憩。刺身用国産種鶏ムネあぶり、というのを買う。要は鶏肉のタタキで、表面だけ炙った鶏肉なのだが、これが安くてうまい。当時100グラム113円、外側は塩コショウでピリッと香ばしく、中はプリプリ。これマジでヤバイ。どうも鹿児島市周辺でしか売っていないみたいなのだが、これ買うためだけに鹿児島に行くのもアリだし、いっそ住むのもアリだと思う。それくらい旨い。以後スーパー寄るたびにまず精肉コーナー見に行くくらいにはハマったが、ついぞ売っているのを見ることはなかった。鹿児島行く人は絶対買うべき。

指宿市に入りとりあえずコインランドリーで洗濯。あまり量もないのにでかいドラム式洗濯機を使ってしまう痛恨のミス。普段コインランドリー使わないからなあ。値段も倍は違う。
小一時間ほどぼんやり待機。これで混雑も少しは収まると思ったのだが…。

指宿こころの湯600円。駐車場はほぼ満車、辛うじて滑り込めた。しかし中に入ってみるとかなり広く、露天風呂にはテレビもついていて、かなりのんびりする事ができた。ただ食堂の方は混雑しており断念。
晩飯はコンビニでカップ麺。お楽しみはこの後で。

道の駅山川港で車中泊。スーパーで買っておいた総菜で小宴会。先の鶏タタキとピリ辛砂肝が実にうまい。
しかし隣に声のうるさい老夫婦が車を止めて、22時過ぎまでぎゃあぎゃあわめくのでつくづく閉口した。


・4/30

調べてみると、有名な砂蒸しは夏場限定らしい。ちょっと残念だが、そのためにわざわざまたここまで来る気にはならない。
コンビニでおにぎり2個。
一昨年の心残り、長崎鼻へ。雨はパラつく程度だが雲が低く、だいぶ怪しい。景観が売りなのに楽しめないのは残念。ここの竜宮神社は確か涅槃城と一対だったはずで、別段歴史もなくケバケバしい。開聞岳の存在感がすごい。
海岸沿いを西へ進んでいく。

番所鼻、ここも優れた景観が見どころなのだが、強まる雨に波も高くなってきており、『海の池』を一周しようとしたものの波を浴びそうになったので慌てて引き返した。

この辺りの山々はあちこち切り立ってなかなか面白く興味をそそられたが、天候がますます悪化していくのでとてものんびり見物していられなかった。
国道226号線を進んでいくが、まあ正直言ってこれは完全に無駄だった。天候の問題もあったが、とにかく何もないのだ。道中『杜氏の里』という観光施設っぽいものもあったが、開館時間を過ぎているのに駐車場に従業員のものと思しき車しか止まっていないし、そもそも対向車も後続車も来ないので、まあ人がここまで来ないのだろう。俺自身も焼酎には興味がないし、土産に買って帰るにも割れ物は荷物になるので困るしでスルー。

道中ずっとFMを聴いているのだが、鹿児島の番組はリクエスト曲を冒頭1分くらい流すとすぐにCMに入ってしまう。これがまあ聞いていて気持ちが悪いというか、それならリクエスト募集すんなよって感じが…。

南さつま市のSC、PICOで休憩、昼食。スーパーで適当に買った総菜を適当に腹に収める。リョーユーパンのしっとりサンドが個人的にヒット。半分に切った食パンで、ホイップクリームとチョコ味のスポンジを挟んだもの。確かにしっとりした食感で甘すぎず、デザートに最適。これは九州なら比較的どこでも手に入るっぽいので、見かけたら買って損はない。
100均で歯間ブラシと小物入れを買う。

この辺りで走行距離が1560キロほどになっていたので給油。今回は大体500キロくらいで給油していった。超大型連休で、休業しているGSもちらほらある。給油したいときに給油できない可能性もあったので、早め早めに。

熊本県を北上。寄りたい所もない上に時間的に遅くなってきたのでどんどん通過していく。熊本市は案の定混雑。
道の駅竜北で休憩。プチお好み焼き150円、これがプチという割にでかい、そして重い。普通よりやや薄めのお好み焼きを半分に折り畳んだようなもので、もちろんうまい。ドリンクバーが+100円だし、知ってればプチお好み焼き2個とドリンクバー、計400円で一食済ませられるレベル。超オススメ。
ただ俺は、ソフトクリームが食べたかったんだな。結果、まず山盛りのソフトクリーム300円をガッツリ食べてからプチお好み焼きを食べ、炭酸を2杯飲むというちぐはぐな形に。満足度は高い。

通り道に一昨年行った温泉施設があるのでそこに行こうかとも思ったのだが、せっかくなので別のところへ。平山温泉華の番台、500円。今やってる大河ドラマの主人公ゆかりの土地らしくそれなりに混雑していたが、ここはかなりの穴場だった。
アジアンテイストとやらでなかなか異国情緒あふれる雰囲気なのだが、それ以上に泉質がなかなかで、強烈な硫黄臭、そして皮膚の溶けていく感覚がすごい。特にシャワーで成分が強いようだ。
美肌の湯ということで保湿効果も強いようだが、上がる際には成分をちゃんと洗い流しておかないと、後でヒリヒリする。

八女ゆめタウンで晩飯、スーパーで半額パン2つ。それとからあげ専門店で200グラム。時間が遅いためそのくらいしか無かった。車の中でもそもそと食べる。腹は膨れるが、わびしい。
今回かなりスーパーでの買い物が多いが、理由は無論、鶏タタキを探しているため。まあ売ってないよね…。

道の駅おおきで車中泊。平成はこの日で終わり、翌日から令和だというので色々考えるが、実感がわかない。
身障者用駐車スペースにハイエースが停まっている。お前を身障者にしてやろうか。

・5/1

令和元年。コンビニでおにぎり2個。今回やけに狸の轢死体をよく見るが、生きている狸は一度も見ていない。
佐賀を素通りして長崎ペンギン水族館へ。直前のコンビニで唐揚げ棒と野菜ジュース。基本的に野菜が足りていない。

ペンギン水族館、大人510円。ついでにJAF割が利いて460円。安い!ただ、施設としてはとても小さい。国内最多の9種類とは言うが、キング、ジェンツー、マカロニ、イワトビ、ケープ、マゼラン、フンボルトと、割と他所で見られる品種ばかり。ヒゲとコガタはレアだが、そのためにわざわざ来る所でもない感じだ。昔は日本で唯一のコウテイもいたらしいが…。
他に何種類か魚類も飼育されているが、ブラー・ブック以外はあまり注目されていない。
フードコーナーでパニーニ・カプレーゼ400円。保温機に入ってるのがそのまま出されるのかと思ったら、カリカリに焼かれて出てくる。これがかなりうまくてオススメなのだが、梱包が過剰過ぎる。インスタ映えはすると思う。
駐車料金300円。

この日は午前中の間妙に腹が減っていた。水族館を出てバイオパークを目指すが、道中長崎市リンガーハットでちゃんぽん麺2倍、604円。長崎に来たからにはちゃんぽん、それはいいんだがチェーン店かよ!みたいな。まあ北陸に来て8番らーめんに入るようなものだから、地元の味にはちがいない。麺2倍でも値段が変わらないのは良いよね…福井には無いけど…。

バイオパーク、臨時駐車場は新西海自動車学校構内。というかコース上。この自動車学校、教習車はコース脇に並んでるし、建物は平屋で教室には外から入るという、立地のせいかなかなか切羽詰まった構造をしており面白い。コース自体は広く取られており、たまにある「こんな狭いコースでどうやって教習を?」みたいな所は是非見習って欲しい。どうでもいいが。

バイオパーク1700円。客が多すぎ、子供が暴れすぎで動物が混乱している。
ふれあいコーナーのマーラが、エサも食わずにひたすら人間から逃げる。脱走してきたミーアキャットがその辺の岩陰に縄張りをつくっている。アライグマが投与されるエサにまるで見向きもしない。ネズミがどこからか走ってきて、アメリカビーバーの池に投身自殺した。頭のおかしい女がミーアキャットを掴み上げてゲラゲラ笑っていた。
俺はコモンリスザルに小便をひっかけられた。カオス。
姪っ子のためにカピバラの抱き枕を買う。結構な大きさだが2500円程度と安い。そして嵩張る…。

少々ゲンナリしつつも、次は佐世保へ。去年の心残り、佐世保バーガーを食べる。
佐世保バーガー名店ヒカリは30分待ち。注文し港の方をぶらぶら歩く。戻ってみると、数十秒後に自分の番号が呼ばれた。奇跡的ナイスタイミング。スペシャルバーガー650円、具材は比較的普通でよくできたバランスのいいハンバーガーなのだが、チーズがスライスではなくブロックのカットで、存在感がものすごい。チーズの部分を口に含めば強烈なチーズバーガー、そうでない所はカッチリとしたハンバーガーで、この発想はコロンブスの卵と思った。カリッと焼いてあるベーコンも食感にインパクトがあり、見事。これ食うためだけに佐世保に来た甲斐はあったと思う。駐車料金100円。

ハンバーガーを食えたので、国道204号線を北上、佐賀へ。道中、鹿町温泉やすらぎ館、入浴620円。値段の割になにもかも狭い。露天風呂も無い。やすらがない。

佐賀県伊万里市に入ったところで走行距離が2150キロを越えたので給油。付近のスーパーで半額総菜を買い、この日も車中でわびしい晩飯。しっとりサンドも半額だが、癒される。ここまで裏テーマのわらすぼを探していたが、とうとう見つからなかった。

ドライブイン鳥は20時半を回っても満車の様子、横目に通り過ぎる。

道の駅伊万里で車中泊。ここのトイレ推しは何なんだろう?


・5/2

いつもの朝食をとらず、封を切っていた小分けの菓子を片付けつつ大宰府へ向かう。

駐車500円。梅ヶ枝餅120円。駐車場はまだ全然空いていたが、太宰府天満宮は既に混雑。
菅公歴史館400円、菅原道真に関する品物を集めているとの事だが、福井の天神様は無し。道真が派手に祟ったから慌てて祀った旨はどこにも書かれていない。そりゃ書けないか。
大宰府天満宮宝物殿500円、これといって見るものは無いが、新元号『令和』の聖地がここだそうで。割とそれだけ。

で、大本命。九州国立博物館、特別展1600円。いやー、ここ凄いわ。まず建物から凄い。特別展の仏像も凄いが、美術館がらみで仕事したこともある俺から見ると、まずあのパーテーションやら組むのがとんでもない話。一段上がった所から写真撮らせるって、その台組むだけで一体どれだけ資材使ったの!?というレベル。紙貼るのも大変だったろうなー…。
仏像も重文クラスを囲いもなしにずらり並べてみせて、半分朽ちたようなものもあるのに、これ運ぶのも安定させるのもほんと大変だったろうなー、さすがに国立は凄い仕事するなー、とひたすら感嘆しきり。いや当然仏像も素晴らしかったですよ?
常設展の方もなかなかの品ぞろえではあったが、終いにはもう集中力と体力がもたなかった。体の凝りがひどく、軽く頭痛。

気が付けば昼を回っていたので、とりあえず外へ。当然、嫌になるほどの大混雑になっていた。南京玉すだれの大道芸を見たが、ぶっちゃけ既知のものばかりで語る事が何もない。大道芸の割には芸がなさすぎやしないか?
人混みを全力で歩きぬける。そそくさと駐車場を出て、一路関門トンネルへ。最後の九州メシは決めてある。

おべんとうのヒライ、チャーシューメン600円+替え玉100円。飯屋はどこも混んでいるが、にわか観光客はヒライを知らない!
福岡だからと豚骨ラーメンでガッツリいったが、総菜が食べられなかったので替え玉はいらなかったな。

関門トンネル周辺は大渋滞。九州を抜けるのは15時くらいになるかと思っていたが、数キロにわたる渋滞のせいで16時を過ぎていた。ほんとマジで、関門トンネルはETCを導入すべきだと思う。あの辺で生活するのは大変だろうなあ…。
下関に抜けるとすっかり空いていたので、ずんずん進む。不思議と「帰ってきた」感。家には全然遠いし、特に馴染みもないのだが…。トンネル効果か。

道の駅津和野、入浴JAF割490円。空いていたのでゆっくり入る。レストランで唐揚げ定食1000円。価格改定の煽りか、俺が最も愛したカツ丼こと来ら丼はメニューから消えていた。
九州での目的はほぼ全て達成できたので、俺は今後、車で九州へ行く事はもう無いだろう。なので必然的に、津和野を訪れることもなくなる。初めて津和野に来た時、来ら丼に感動し、温泉施設の充実に癒された。もう6年も前の事である。以来、九州へ行く度に立ち寄ってきた。計5回ほどになるか。たった5回だが、旅の途中に立ち寄る場所としては絶対的な、馴染みの場所になっていた。
去年、はじめて津和野散策をして、最後の来ら丼を食べた。あれで義理を果たしたと思うほかない。

この日はここで車中泊。頭痛を抑えるため風邪薬を飲んで、早めに寝た。


・5/3

朝方は冷えたが、布団を重ねていたので体を冷やさずに済んだ。
朝食は自販機のうどん、350円。決して出来の良い食べ物ではないが、何故だか妙に旨い。これも食べ収めである。
益田TRIALで水の補給をするつもりだったが、目の前で焼き鳥が出てきたのでうっかり買ってしまった。ぼんじりと砂肝、それぞれ一本59円。なにも早朝からこんなもん食わんでも…。

島根県立しまね海洋館アクアス、大人1540円と水族館としてはやや安め。展示内容はなかなか充実しており、その中でも一時間おきに開催される、ここだけでしか見られないシロイルカのショーが素晴らしい。ショーの内容がどうこうよりも、シロイルカに明確に知性と意思を感じさせるんだよな。ただの愛玩動物ではない、れっきとした知的生命体だと理解させてくれる。
ただここ、連休だとかなり異常な混雑をするみたいなので、行くなら時期をずらした方がいいかも。

イオン大田内フードコートで昼飯、からあげ定食853円。今回ほんと唐揚げばっかり食べている。唐揚げにはハズレがないが、コスパ的にはジョイフルが最強過ぎてなあ。野菜しっかり採れるのもポイントで、大体キャベツの千切りとレモンひとかけがついてくるのも助かる。

出雲市で最終給油。ここまで来れば残りは450キロ程度なので、入れておけば間違いない。
ここまでは国道9号線も快調、17時頃には鳥取も抜けて兵庫に入り、日付が変わる前に帰宅できるな…。
そう思っていた時期が俺にもありました。

鳥取から先、大渋滞。まず米子西で山陰道に乗ろうとした時点で流れが止まっている。これはヤバイと判断し即座に下へ。
下道はとりあえず流れてはいるものの、信号も多くペースが上がらない。どっちみち9号線は途中から山陰道と合流せざるを得ず、そこでも渋滞。
時折詰まりながらもノロノロと進むが、結局止まってしまう。とりあえず流れてはいるのに全然進まない。その原因がさっぱりわからない。
前が詰まっているので山陰道を降りて回り道をしても、結局合流で詰まる。どう足掻いても渋滞。気が付けば18時を回っていたので、一旦渋滞を離れて風呂に入っておく事に。

宝喜温泉館、入浴420円。ここは露天風呂かと思いきやそこそこ大きい温水プールが設置されている、かなり謎な施設。休憩室や食堂はないのが残念なところで、あまり時間を潰せない。

それでも30分ほどは時間をずらせたのでどうかと思い戻ってみると、まるで状況が変わっていない。
そこから道の駅白兎まではこれまでも比較的渋滞しやすい地点ではあったのだが、道の駅の営業時間は過ぎており、出入りが問題ではないだろう。では何が問題なのか?
晩飯代わりに買い置きしてあったスナック菓子を食べ、おとなしく渋滞に従う。

結果、原因は事故。横を通過した時点でもまだ処理が終わっていなかったので、道の駅渋滞で詰まっているところに事故が発生したせいで処理が遅れ、更に渋滞が悪化したのだろう。
今回の旅では毎日のように事故った車を見てきたが、ここまで露骨に影響を及ぼしてきたのはこれが最初で最後だった。とかく鳥取の道は貧弱過ぎるのだ。

結局、鳥取を抜けたのは19時半過ぎである。鳥取に入ったのが15時半だったのを考えれば、通常1時間半で抜けられるところを4時間かかってしまった。
しかし以後は流れもよく、というか渋滞でのロスを取り戻すかのように周囲の車が飛ばすので、そのペースに飲まれて21時前には兵庫県を抜ける。途中コンビニで軽めの夜食、メンチカツバーガーとモンエナの化学変化で胃がパンパンに。
1時間半ほどで京都も抜け、22時半には福井県に入る。ここまで異様なペースだが、信号がほとんど青か点滅でやけにスムーズだったのも大きい。

道の駅高浜でトイレ休憩。車から降りるとまっすぐ歩けない。眠気は無いが体力がかなり削られていた。慎重な運転を心がける。
1時間後、腹の張りが少し収まってきたので、コンビニで辛いカップ麺を食べる。目のピントが合わなくなってきた。

また1時間後、残り30キロ。コンビニでチロルチョコとミニサイズのスニッカーズを買う。脳に糖分を補給すると、思考が一気にクリアになった。
目のピントは合いにくいが、集中するとカチッとくる。その時気付いたが、視力が上がっているようだ。夜間だから光の拡散がなく、対象物がよりはっきりと見えるからかもしれない。認識とは視力ではなく解像度なんだなあ、と実感する。


・5/4

午前1時半、帰宅。車内の片付けやら何やらを全部後回しにして、とりあえず寝た。


・総括

総走行距離3120㎞、総使用金額75000円。実質8日間の旅としては、とりあえずこんなものだろう。
今回の目的は九州一周、個別目標として関門トンネル人道、別府地獄めぐり、指宿、佐世保バーガーを掲げて全て達成。これまでに抱えてきた課題を全て消化したので、九州に対する執着がなくなった。
高千穂神社・高千穂峡、佐多岬、バイオパークなども再訪し、ペンギン水族館、大宰府といった有力観光地も履修。島根アクアスも満足感のある寄り道といえる。
食に関してもスーパーを重点的に回りその土地の食べ物を知りつつ、昼は豪勢に、夜は抑えることで出費も抑えた。
結果だけ見れば充分納得のいく内容だが、半面、悪天候のために「ただ行っただけ」になった場所もあり、消化不足感は否めない。
熊本と佐賀についてはただ通過しただけでもあり、29、30両日がこれといって感慨のない移動で終わってしまったのは慙愧の極みでもある。が、時間的制約もあり割り切るしかない。29日を丸1日待機に費やすべきだったか、と思いもする。

しかし、ひとまずはこれで終わりとする。

テーマ:一人旅 - ジャンル:旅行

  1. 2019/05/05(日) 10:15:37|
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