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<title>有象無象ディメンション</title>
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<title>週刊少年ジャンプ総評</title>
<description> 週刊少年ジャンプ　2009年52号を元に総評※シーン＝一話単位、パート＝物語の一段落『トリコ』　島袋光年絵柄は見やすく、状況がわかりやすい。ストーリーも工夫されており、個性的ながらシンプルなつくり。ネーミングやキャラ作り、ギャグ表現に作者独特のチープさが露骨だが、あまりマイナスにならないのは、総じてベタながらオリジナリティのある内容になっているからだろう。シーンごとには少し複雑だが、パートごとに面白く見
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<![CDATA[ 週刊少年ジャンプ　2009年52号を元に総評<br />※シーン＝一話単位、パート＝物語の一段落<br /><br />『トリコ』　島袋光年<br />絵柄は見やすく、状況がわかりやすい。ストーリーも工夫されており、個性的ながらシンプルなつくり。<br />ネーミングやキャラ作り、ギャグ表現に作者独特のチープさが露骨だが、あまりマイナスにならないのは、総じてベタながらオリジナリティのある内容になっているからだろう。<br />シーンごとには少し複雑だが、パートごとに面白く見せるタイプ。ただし全体としては、落としどころを気にさせない。肉弾戦を上手く描き、主要キャラを最初から強く描くことでインフレを抑えている印象だが、３年後にはどうなることか。少年読者は飽きる。<br />平均以上の70点。単行本を買うほどではないが、面白くはある。<br /><br />『ONE PIECE』　尾田栄一郎<br />10年以上続く、言わずと知れたジャンプの看板。シーンに無駄な引き伸ばしもなく、見せるべきところを見せていく印象。絵や構成力に文句のつけようが無い<br />作者の中では、もうすっかり最後まで組みあがっているのだろうか。現在は白ひげ対海軍を描き、史上最大の決戦となっている。そのため非常に状況が解り辛く、作者にも疲れが感じられるが、これは仕方ないだろう。<br />個人的な推測として、白ひげ一味は海軍に大痛手を与えるものの敗れ、エースも処刑。その様子が全国に中継されている時、黒ひげによってインペルダウンが壊滅させられ、反乱軍の介入もあって海軍と政府の権威が失墜。秩序が崩壊をはじめ、海賊達の支配する世界が到来する・・・と見るのだが、どうだろうか？<br />とにもかくにも90点。伏線も多く、単行本を持っていて損は無い。<br /><br />『NARUTO』　岸本斉史<br />これも長く、ジャンプの看板漫画。ただし最盛期の勢いは既に無い。戦記モノであり、伝奇モノであるために、キャラの数は膨れ上がり、かつてこの漫画を支えてきたキャラ人気も、その面影はなりを潜めている。<br />伝説の十尾復活というオチが既に見えてしまっているため、後はそこに落とし込むだけの消化試合。既にシーンごとの戦いに意味がなくなっているため、どんなに見応えがあっても緊迫感がない。敵の元締めに全てを語らせすぎた、構成の失敗といえる。<br />絵は非常に上手く、状況もわかりやすい。話の全体に興味が無い子供の嗜好には合っているだろう。<br />ただし、大人が毎週読むとなると、もうウンザリである。50点。なにもかも終った後で、小説版を読みたい。<br /><br />『新世紀アイドル伝説　彼方セブンチェンジ』　麻生周一<br />ひと目見た瞬間に「ジャガー！」と思う。どうしようもない超人と、それに振り回される凡人の物語。<br />絵はそれなりだが、とにかくテンポが良い。ギャグのひとつひとつに鋭さはないのだが、全体として流れを掴んでいくと緩急のバランスがよく、面白い。ページ切り替えの部分に不意打ちを持ってくるのも上手いと思う。<br />連載２回目だが、キャラはしっかり動いている。でしゃばらない脇役が増えてくれば、更に良くなるだろう。<br />70点。ただしページ数は多目のほうが、作者の持ち味は生かせるはず。面白くないと言う人は、もっと間を読むこと。<br /><br />『ＰＳＹＲＥＮ』　岩代俊明<br />展開が速いうえ、情報量が多いので一週でも逃すとついていけなくなる。今まで低迷を続けており、いつ打ち切られるか判らない状況だったので仕方ないのだが、これは作品的には大きなマイナスになっている。<br />話は本当に面白い。ジャンプでは珍しいサスペンスであり、シーンごとに見ている分には曖昧だが、単行本で一気に読むと、よく練られた構成と情報の絡み合いが全体を異様な緊迫感で包む。きちんと読んでいて面白くない訳が無い、そういう漫画になっている。<br />とにかく先が気になって仕方ない。シーンそれぞれに意味があり、その意味がパートごとに価値を持ち、全体が大きくうねっていく。これを体感する事こそ、サスペンスの醍醐味といえる。<br />95点をつけたいところだが、ファッションセンスやコマ割りの構成力などマイナス要因も多いので、85点。<br />読んでいない人も面白くないと感じている人も、まずは単行本を読むこと。無知は非常に勿体無い。<br /><br />『黒子のバスケ』　藤巻忠俊<br />とにもかくにもキャラ漫画。ジャンプとしてはテニプリの後釜に据えたいようでやけに優遇しているが、はっきり言って面白くはない。スポーツ漫画の体裁をした能力者バトルだが、毎度毎度やることがワンパターンで同じ事の繰り返しになっている。キャラの役割がはっきりしすぎており、それはそれでリアルなのだが、どんな敵が相手でも同じ手で勝っているので、シーンの中だけでも先が気にならない。当然パート毎に区切りがついても展開は同じであり、飽きがくるのが早い。<br />スポーツ漫画は成長が命であり、絶対的な不利を機転と戦術でひっくり返すのが面白みである。それらを能力のうちに組み込んでしまったキャラ造詣は明らかに失敗といえよう。<br />贔屓目に見ても45点。「荒木飛呂彦の絶賛」がただの皮肉にしか見えないのは、気のせいではないだろう。<br /><br />『ＳＷＯＴ』　杉田尚<br />「斬」で一部の好事家には有名な杉田の読み切り。絵は格段に上手くなっているが、ベースがあってのデフォルメではないので、キャラがアップになるとスカスカ。<br />物語はとにかくベタ。天才でケンカも強い主人公というのも、読み切りとしてはベタで悪くないのだが、連載になった場合は先詰まりする。シーンとパートを重視した少年漫画らしい構成だが、全体を意識させるものが全く無い。<br />主人公は「なにがなんでも東大を目指す馬鹿」であるべきだった。<br />とりあえずは45点。作者はまだ中２病から脱却していないので、編集部は人間的成長を待つべき。<br /><br />『ねこわっぱ！』　松本直也<br />連載３回目。これは少年漫画ではない。低年齢層を狙ったものか？意図がいまいちよくわからない。<br />一話一話、シーンごとにパートも切り替わるギャグテンポで今は推移しているが、今週のヒキでパート固定の匂いを漂わせた。しかしこの幼児的な物語では先が気にならないので、安易な続きモノにするのは読者離れの原因となるだろう。しかしだからといって、こういうものをどうすればいいのか俺にはよくわからない。<br />好みだけで言えば、35点。いくらなんでも、この歳になって読むものではない。せいぜい小学校低学年か。<br /><br />『銀魂』　空知英秋<br />相変わらず子供の喜ぶ下ネタが酷い。このところは平気でグロ描写も出るようになっており、正直いって不快感を覚えるレベル。ギャグのテンポの良さは鉄板なのだが。もうすこし自重して欲しい。<br />アニメ放映を前提に、放映時にはどうなっているかを気にかけて面白がる作風になってきている。とことんまでどうしようもない原作としての面だけが強調されているようだ。<br />あるいは、酒の席で出た冗談のような内輪ネタだけで構成されている、と言っても過言ではないだろう。<br />そろそろマイナス面が多すぎる。最終的にはどうせ人情話になるのだが、もう擁護しきれない。50点。<br /><br />『いぬまるだしっ』　大石浩二<br />とにかく第一印象は「絵が下手、雑」。ギャグ自体はそこそこ面白いが、粗い。質も揃わない。<br />シーンごとの一話完結スタイルを取っているのだから、もっと混乱していいと思うのだが。<br />とかく時事ネタ、芸能ネタが多く、その時その時はまだいいのだが、単行本を買っても仕方がないレベル。<br />最低限ギャグの体裁は整えてあるので、40点。初見は笑えるが２度目に笑えない。<br /><br />『家庭教師ヒットマン REBORN』　天野明<br />とにもかくにも見辛い。少女マンガチックで迫力の無い絵を集中線で誤魔化しているため、はっきり言って汚い。<br />少年漫画的センスの無さがどこまでも痛々しい。キャラ人気にすがっている漫画とは、この程度のものだろう。<br />話は最初から破綻しており、先が気になることもない。キャラありきで進められる物語は常に寸詰まりであり、シーンを最優先に組み立てられる物語以前の何かは、読後感を残さない。<br />あと、既にタイトルには何の意味も無い。ギャグやってた頃はまだ読めたのだが。20点。<br />　<br />『ぬらりひょんの孫』　椎橋寛<br />絵は見易く綺麗。見せ方も丁寧でわかりやすく、動きも良い。<br />ただし物語は雑すぎる。なにかとご都合主義、どこまでもジャンプ的ではあるのだが、パートの区切りに向かって進むだけなので、全体に興味が向かない。妖怪を題材にしたのが裏目に出て、今進行している京都編が終ってしまうと、その先にはもう何もない。世界征服編なんてことになったらなにもかも台無しである。<br />キャラ漫画として展開しつつあるのも気掛かりである。どだい物語を見せるものではないのかもしれない。<br />55点。キャラ萌えしない俺にはちょっと楽しめない。<br /><br />『こちら葛飾区亀有公園前派出所』　秋本治<br />老害。そうとしか言いようが無い。これを評価している人は知ったかぶりを露呈するようなものである。<br />いつ見ても両津のキャラが定まっていない。何にこだわっても「趣味」で片付いてしまうのでは、とりつく島も無い。<br />そもそも警察官である必要が全くなくなっている。ホビー紹介なら紹介で、そろそろ通販雑誌にでも場を移すべきではないだろうか。<br />安定っぷりだけは評価したい。50点。ただしアトリエびーだま、テメーは駄目だ。<br /><br />『めだかボックス』　原作：西尾維新　漫画：暁月あきら<br />いつ見てもクドい。漫画なのだから、表現はもっとシンプルにするべきだ。<br />その原作にしても、突っ込みどころが多すぎる。見栄えをさせたいのは判るが、尖らせる方向性を間違っている。クドクドした説明をもうちょっと推敲して、一話完結のお色気漫画をやっていれば、とらぶるの後釜を拾えただろうに。そこは人気ラノベ作家の意地が出たか。しかし所詮はラノベである。<br />下手に名のある原作者をつけてしまった以上、編集部としても切りづらいのかもしれないが。35点。<br /><br />『SKET DANCE』　篠原健太<br />当たり外れが激しい。というか、シリアス回は大概ハズレになる。<br />ギャグのキレとテンポにかけては、熟練の域にある。こなれた台詞回しと情景描写を笑いに代える表現力は、そのベースが平凡であるが故に面白い。その上で色々描こうとする貪欲さがあって、毎週見るたびに新鮮で飽きさせない。<br />ただしこのところは、幾分ネタ切れの感がある。豊富な脇役を生かして、理屈にとらわれないドタバタを展開させてほしい。<br />少し前なら75点だったのだが、このところは65点。ネタをリフレッシュするために、少し休載してみてはどうか。<br /><br />『賢い犬リリエンタール』　葦原大介<br />独特の柔らかい絵と、これまた独特の締まりのないストーリーが心地よい。これも少年漫画向きではないのだが、かといって低年齢向きでもない、どちらかというと大人向けな癒しの漫画であろう。<br />小ネタをテンポよく積み重ねてくすぐり、かといって逸脱はしない。台詞数はそう多くないが、間を読みながらじっくりと目を通したい漫画である。<br />個人的には65点。気の抜けた、風呂上りのような心地よい雰囲気を味わえない人には向かない。<br /><br />『ピュ～と吹く！ジャガー』　うすた京介<br />今回はセンターカラーということでこの位置に。内容自体はいつも通りのマンネリ風味。こう長く続くと、もうどんなギャグやキャラが出てきてもマンネリに感じてしまう。作者の思考が読めているというかな。<br />巻末にあって丁度いい息抜き漫画。ジャンプの締め。読後感を一定に保つための調味料。<br />休載されるとものすごく物足りなく感じる存在。マンネリだが必要不可欠といえよう。80点。<br /><br />『べるぜバブ』　田村隆平<br />ギャグ漫画として面白い。バトル不可避という物語だが、肝心のバトルに面白さがない。<br />物語としては、パートごとに綺麗に片付いていくタイプ。この辺で生涯の仇敵、黒幕みたいなものを出しておかないと、全体の展望もないままズルズルと駄目になっていきそうな気がする。<br />個人的には好きなので70点。ただしバトルパートでは60点を切る。漫画的には割と袋小路かも。<br /><br />『バクマン』　原作：ガモウひろし　漫画：小畑健<br />編集部とガモウのコンプレックス満載オナニー見せっこ漫画。小畑もセンスは同じ。<br />色々多面的に見せて漫画の体裁を取っているが、要は広報漫画です。漫画家はモテる、漫画家は面白い、漫画家は大変だ、漫画家は・・・。そういう欺瞞と愚痴のオンパレードは、見ていてただひたすらに不快。<br />たかだか編集の人間が漫画の面白さを勝手に決めるなと言いたい。頑張ってる小畑に免じて５点だけあげる。<br /><br />『保健室の死神』　藍本松<br />いまいち趣旨のはっきりしない漫画。日常モノと割り切ればいいのだが、エッセンスがやや過激なのでそういう訳にもいかない。かといってバトルにもならないという、企画段階で何かを失敗してきた感もある。<br />ただしキャラクタはよく動く。少年漫画としてみれば前述の通り失敗なのだが、もう少しダークサイドへと踏み込んでいけば上の年齢層にアピールできる漫画である。掲載誌が少年ジャンプであるのが、ただひたすら残念。<br />ジャンプSQかウルトラジャンプへ移籍してエログロ加味するべき。70点。<br /><br />『あねどきっ』　河下水希<br />とらぶるOUT後のお色気要員。はっきり言って前々作のいちご100％と同じ。<br />エロマセガキがその優柔不断のせいで周囲の美少女達を不幸にしていくジゴロ漫画。本人は被害者ぶるから余計にたちがわるい。<br />肝心のエロとしては、毎回の質が揃わず期待できない。少女漫画のような細い線でハンパなエロをやられてもリビドーには直撃しないので、お色気要員としては失格。叶を引っ張ってきた方が良かった。<br />内容はパターンのカタマリなので、評価のしようがない。キャラに魅力がないことを考えれば、10点ももらえて満足して頂くしかないだろう。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>独り言あるいは毒</dc:subject>
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<title>オレンジカラー　目次</title>
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<![CDATA[ <a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-382.html" target="_blank" title="＃1">＃1</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-384.html" target="_blank" title="＃2">＃2</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-385.html" target="_blank" title="＃3">＃3</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-386.html" target="_blank" title="＃4">＃4</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-387.html" target="_blank" title="＃5">＃5</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-390.html" target="_blank" title="＃6">＃6</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-391.html" target="_blank" title="＃7">＃7</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-392.html" target="_blank" title="＃8">＃8</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-393.html" target="_blank" title="＃9">＃9</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-394.html" target="_blank" title="＃10">＃10</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-411.html" target="_blank" title="＃11">＃11</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-412.html" target="_blank" title="＃12">＃12</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-414.html" target="_blank" title="＃13">＃13</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-415.html" target="_blank" title="＃14">＃14</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-416.html" target="_blank" title="＃15">＃15</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-417.html" target="_blank" title="＃16">＃16</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-418.html" target="_blank" title="＃17">＃17</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-419.html" target="_blank" title="＃18">＃18</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-420.html" target="_blank" title="＃19">＃19</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-421.html" target="_blank" title="＃20">＃20</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-422.html" target="_blank" title="＃21">＃21</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-423.html" target="_blank" title="＃22">＃22</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-424.html" target="_blank" title="＃23">＃23</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-425.html" target="_blank" title="＃24">＃24</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-426.html" target="_blank" title="＃25">＃25</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-427.html" target="_blank" title="＃26">＃26</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-428.html" target="_blank" title="＃27">＃27</a><br /><a href="http://photofighter.blog121.fc2.com/blog-entry-429.html" target="_blank" title="＃28">＃28</a> ]]>
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<title>オレンジカラー　＃28</title>
<description> 「ン・・・まあ、それはいいや」辰巳は小さくそう言うと、一旦体を引いて肩を回した。それを見て庄司も背筋を伸ばす。背筋がポキリとひとつ鳴って、なんとなく一段落したような、そんな気分になる。庄司は大きく息をつく。（随分と面倒なことになってきた）心の中でそう呟いてみて、ふと疑問に行き当たる。変質者は幸盟党絡み、露店の正体も同じだとして、それらが幸盟党と繋がっているのはどういう理由か？その部分を聞かされてい
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<![CDATA[ 「ン・・・まあ、それはいいや」<br />辰巳は小さくそう言うと、一旦体を引いて肩を回した。それを見て庄司も背筋を伸ばす。背筋がポキリとひとつ鳴って、なんとなく一段落したような、そんな気分になる。庄司は大きく息をつく。<br />（随分と面倒なことになってきた）<br />心の中でそう呟いてみて、ふと疑問に行き当たる。変質者は幸盟党絡み、露店の正体も同じだとして、それらが幸盟党と繋がっているのはどういう理由か？その部分を聞かされていないから、実感としてはいまいち踏み込めないのだった。<br /><br />庄司は再び体を乗り出して、小声で問う。<br />「現状としては、今ので全部か？最初に言ってた推測っての、どういうんだ？」<br />「どうって・・・ああ」<br />辰巳は肝心な部分を話したことで、気が抜けていた。庄司に言われてようやくそのことを思い出し、片肘をついて顔を近付けた。そうして今度はかなり抑えた声で話し始めた。<br />「変質者が幸盟党と関係してた時点で、露店と繋がりがあるとすれば想幸学会絡みだろうと推測してた。変質者の単独犯ならそれだけの事だし、もっと規模が大きくなけりゃ意味がないと思ってな。想幸だってそれなりにメジャーな宗教やってるけど、実際は現人神崇拝のカルトだ。個人の欲望に振り回される連中なら、人間を上納するって事もあるだろうってのが、まあ最初の推測だな」<br />辰巳はそう言って、口をつぐんだ。最初の、と付け加えてみたものの、次の推理はまだ出来上がっていなかったのだ。いくつか思いつきに似た憶測はあるのだが、考え自体がまとまっていないため、そのまま口に出すことができないのである。<br /><br />しかし庄司にしてみれば、辰巳の迷いなど関係がない。疑問は次々に浮かび、それを矢継ぎ早に問う。<br />「今の話だと、露店の意味はわかってないのか？そもそも、変質者の目的もはっきりしない。上納って事は誘拐を主目的に考えてるんだろうけど、根拠はあるのか？」<br />これに辰巳は、露骨に嫌な顔をした。そうして言葉を探り探り、ぼそぼそと話し出す。<br />「そこいらを調べてるんだろうがよ。・・・誘拐目的って根拠は、これといってないな。あの時の状況からすれば、普通は暴行とか恐喝の方がしっくりくる。前提はあくまでも、露店と変質者って共通点の無い部分がひとところから制御されてたとしたら、って所にあるからな。要は誇大妄想だから、元々マトモな推理じゃない。<br />　そういう視点から見れば、露店ってのは誘拐失敗の穴埋めと思えた。人集めをしてその中で1人がいなくなってもわからない、みたいなさ。けど、現場を見て、警察に話も聞いて、それはないとわかった。あんな場所じゃあ人が集まる訳はないし、人１人いなくなるって相当な事だ。すぐに足がつく」<br />「・・・まあ、そうだな。それで？」<br />庄司は先を促す。実のところ、辰巳達がハッタリのような推理をした理由についてはよくわからないでいた。<br />スクープとして嘘をでっち上げるのと、事実だけをコンパクトに報道するのは訳が違う。庄司は後者しか考えたことがないから、仮定を推理で埋めていくような調査には納得ができないのである。<br /><br />「俺が考えるに」<br />辰巳はそこで一呼吸おく。<br />「露店は輸送のための中継地点だったんだと思う。設備移動のための輸送トラックに誘拐した人間を乗せて、どこか違う場所に連れて行くための。<br />　露店を出すには、事前に申請が必要だった。となれば、誘拐が失敗した時のための穴埋めだとしても、場所や効果に疑問がある以上、普通ならもっといい立地、時間を指定できるはずだ。警察の巡回ってリスクを考えたにしても、そもそも人が集まらない場所を選ぶ理由が無い。そうなると、人が来ないという事、警察が巡回してこない場所と条件、それらを意図的に狙ったとしか思えないんだよな。<br />　そのうえで変質者のことも考えると、あの手口は強引すぎた。まだ人も多い時間帯に、いつ人が通るとも知れない地下道で、しかも１人だ。どう考えても、失敗のリスクが大きすぎる。でも、あの日から露店の出た日まで２日しかなかったことを考えると、相当に焦っていたんじゃないかとも思える」<br />「焦ってた、か・・・」<br />庄司はそこで少し考え、１つの可能性を思いついた。<br />「いや、ひょっとしたら、単独犯じゃなかったのかも知れない。俺らは地下道を駅の表側から入ったけど、裏側には行ってない。誘拐が目的だったら、連れ去るための車が必要だったはずだ。もう１人が裏側で待機していて、そいつは澄沢をそこに追い込むつもりだったのかも知れない」<br />「成程・・・！」<br />辰巳は唸った。<br />「確かに、そう考えると白昼堂々の犯行も不思議じゃないな。本当はただ後ろを追っていくだけのつもりだったのが、澄沢さんの気の強さが裏目に出た」<br />「いや、あいつはあれで身長と同じく気の小さい奴だからなあ。地下道まで逃げ込んでみて、追われてるのが解った時点で騒ごうとしたんじゃねえかな」<br />庄司がポツリと漏らすと、辰巳は感心したように肯いた。それがなんとなく癪に障って、庄司は更に推測をする。<br /><br /> ]]>
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<title>オレンジカラー　＃27</title>
<description> しかし庄司にしても、このままの状況でいて良いというつもりは無かった。人には事情があるにせよ、自分だけが何も知らないというのは許せなかったし、辰巳が何らかの決意をしなければならないその情報を単純に知りたいという欲求があった。でなければ、新聞部などには入らなかったのである。「聞かせて貰おうじゃないの、お前らの知ってる事」つとめて軽く言ったつもりだった。が、庄司の声は少し上擦った。それに木本がプッと小さ
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<![CDATA[ しかし庄司にしても、このままの状況でいて良いというつもりは無かった。人には事情があるにせよ、自分だけが何も知らないというのは許せなかったし、辰巳が何らかの決意をしなければならないその情報を単純に知りたいという欲求があった。でなければ、新聞部などには入らなかったのである。<br />「聞かせて貰おうじゃないの、お前らの知ってる事」<br />つとめて軽く言ったつもりだった。が、庄司の声は少し上擦った。それに木本がプッと小さく噴き出したので、途端に場の雰囲気は締まらないものになってしまった。<br /><br />なんとなく余計な力みの抜けた辰巳は、テーブルに肘をついて身を乗り出し、庄司に近付くよう手招きした。<br />テーブルを挟んで、辰巳と庄司は顔を突き合わせる形になる。一方で木本は周囲に視線を向け、警戒する。<br /><br />ひと呼吸おいて、辰巳はゆっくりと話し出した。<br />「・・・簡単に言えば、俺らはこの件についてある程度の、かなり危険な推測を持ってる。あくまで推測ではあるんだが、その他に何らかの可能性があるという風にも考えられないのが現状だ。だから庄司、お前にはこの話を聞いた後は、この件には関わらないようにして欲しい。いいな？」<br />「内容による・・・って言いたいとこだけど、いいだろう」<br />庄司は即座にそう答えた。ともかくも知る事が重要だ、と納得をしているのである。<br />でなければ、この辰巳の警告には意味が無いのだ。<br /><br />「オーケー。事の発端は・・・というか、一番最初の取っ掛かりは地下道の変態野郎だった。お前らが行った後、俺と木本はソイツのケータイを見た。アイツはションベンチビって失神してたし、その写真を知人連中に送りつけてやろうって思ってな。けど、そのケータイには幸盟党とか政治家の名前が入ってた」<br />それを聞いた瞬間、庄司の体はビクンと跳ねた。表情が強張る。<br />「ちょ、お前、マジか・・・」<br />「マジだ」<br />辰巳は眉を潜め、低い声で言う。<br />「その時点で、これはマズい事になってるって解った。だからこの間、お前がその辺を調査したいとか言い出した時は焦ったよ。・・・コイツは興味が先立ったみたいだけどな」<br />辰巳は一瞬、木本に視線を向ける。庄司もつられて木本を見るが、当の木本は我関せずといった顔で椅子に反り返っていた。<br />「しかしまあ、お前の言い出す事で放ってもおけなかったしな。取っ掛かりからヤバかったの、わかるだろ？<br />　そもそも駅4つ離れた変質者と露店を結びつけたお前のカンはスゲーってとこだが・・・」<br />「俺のカン？」<br />庄司は鸚鵡返しにその言葉を反芻した。なんとなく予感はあるのだが、先回りする所でもない。<br />しかしそのために、辰巳は少し間をおいた。辰巳にしても、この説明はぶっつけ本番なのである。<br /><br />「俺らが真っ先に調べたのは、問題の場所と露店にどんな関係があるかだ。あの辺鄙な場所でそういう事があった以上、その原因はすぐ側にあると考えた方が自然だろ？で、地図でめぼしい会社を調べたら、幸盟党と関わりのある会社があった」<br />その説明に、庄司は唸った。それだけを聞けば、なんだかひどくデタラメな気がしたからだ。辰巳の方でもそれは感じていて、すぐさま付け加えた。<br />「要は、最初から変質者と露店を関連のあるものとして考えたって事だ。理由があるとすれば、宗教的な何かだろうってな。当たりなら一気に絞り込めるし、外れならそこでウヤムヤにできる。どっちかってーとウヤムヤにしたくて面倒な方法選んだんだが、結果としては裏目に出たな」<br />そうして辰巳は、ひとつ溜息をついた。<br /><br />庄司にしてみれば、これは大変なことだった。思い返せば、庄司自身は幸盟党の支部に単独で出向いているのである。今の話が本当であり、間違いがないならば、そこで地下道の変質者と顔を合わせていた可能性があるのだ。そうでなくとも自分の身元が相手に知られた可能性があって、復讐されるかも知れないのである。<br />庄司は思わず呻いた。<br />「マジならヤベぇ・・・俺、幸盟党の支部に取材行っちまってる・・・」<br />「知ってる」<br />辰巳がそう答えたので、庄司は目を剥いた。<br />「・・・俺ら、お前が取材行ったあの時、隣のコンビニにいた。こっちでも調べてみるつもりでな。丁度お前が通りがかったから、それはやめたんだ。てかお前、何しに行ったんだ？」<br />「取材だよ・・・近いうちに総選挙やるだろ？校内で擬似選挙でもやろうかって話でさ。そういうネタのほうが審査ウケするだろうって、柳田サンがさ」<br />庄司は不貞腐れながら答える。なんとなく、ハメられたような気がしたのだ。根拠は無いのだが、損をさせられたという感があるのである。<br />「柳田サンって先輩だっけか？」<br />「前の副部長」<br />辰巳は何事か思い出したように肯いて見せた。何度か顔を合わせてはいるのだが、直接話した事は無いのだった。<br /> ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-14T14:36:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>オレンジ02</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>オレンジカラー　＃26</title>
<description> 「・・・それで？」自分の机に頬杖をついたままの姿勢で、辰巳はどこか不満げに先を促す。月曜の朝、庄司は２人に土曜日の顛末を話したのだった。「それでも何もない、それだけしか解らなかった」庄司はそう答えながら、辰巳の反応に少しの違和感を感じた。しかし一方で、木本は始終ニヤニヤと笑いっぱなしである。そうしておもむろに後から辰巳の肩を叩いた。「な？庄司に黙っておこうなんて、無駄なんだっての」辰巳はその手を煩
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<![CDATA[ 「・・・それで？」<br />自分の机に頬杖をついたままの姿勢で、辰巳はどこか不満げに先を促す。月曜の朝、庄司は２人に土曜日の顛末を話したのだった。<br />「それでも何もない、それだけしか解らなかった」<br />庄司はそう答えながら、辰巳の反応に少しの違和感を感じた。しかし一方で、木本は始終ニヤニヤと笑いっぱなしである。そうしておもむろに後から辰巳の肩を叩いた。<br />「な？庄司に黙っておこうなんて、無駄なんだっての」<br />辰巳はその手を煩そうに払いのけて、席を立った。そうして無言のまま教室を出て行く。<br />庄司はそれを見送って、木本に尋ねた。<br />「どういう事だ？あれ」<br />「ああ・・・」<br />木本は苦笑しながら、軽くうなずいて言った。<br />「とりあえず、今はちょっと話しづらいわな」<br />教室内は雑然の中にあって、まもなく予鈴が鳴ろうとしていた。庄司は時計に目をやり、仕方なく自分の席へ戻る。<br />程なくして、辰巳が教室へ戻ってきた。<br /><br />2時限目の休み時間、野球部の三宅が庄司の席に近付いてきた。<br />「なあ庄司」<br />「ん・・・何だ？」<br />座ったままの姿勢で答えると、三宅は机に手をついて顔を寄せ、小声で言った。<br />「お前、最近何か妙なことやってんじゃないだろうな」<br />唐突すぎるその言葉に、庄司は呆気に取られた。先ほどの話を聞かれてはいない筈なのだが、それにしても脈絡のなさすぎる言葉なのである。<br />「何でよ？」<br />そうとしか返しようがないので、そう返す。確信が何一つない中で、思わせぶりなふりさえできない。<br />三宅は庄司の反応に少し考える素振りを見せ、腕など組んでみせたが、暫くすると何かを納得したようだった。<br />「・・・なんか勘違いだったみてーだ。すまんね」<br />それだけ言って三宅は引き返そうとするが、庄司にしてみれば放っておけるものではない。即座に引き止める。<br />「いやお前、ちょっと待て。意味わからなさすぎるだろうが」<br />しかし、振り返った三宅の顔は明らかに困惑していた。確信的にカマをかけたつもりが見事に外したので、立つ瀬がなくなったのだろう。<br />「あー・・・いいや。別に何でもねーから」<br />そう言うと、足早に教室から出て行ってしまった。すぐさま木本が寄ってくる。<br />「何だアイツ・・・何か知ってんのか？」<br />「俺が聞きてーよ」<br />庄司はそう言って、机に突っ伏した。辰巳と木本にせよ、三宅にせよ、今の庄司にはない何かを知っている。<br />その明らかな事実、認識が、庄司には悔しいのである。<br /><br />昼休みになると、木本は当然として、辰巳もまた普段通りに食堂で合流した。<br />「ああくそ、茶取ってくるの忘れた」<br />そんな事を言いながらも取りに行かない辰巳を見ると、どうやら朝に見せた不機嫌は収まっているようだった。<br />その一方で、この日の木本はごく無難に素うどんの大盛りを選んでいる。170円と安さが売りの素うどんをわざわざ大盛りにしてしまう辺り木本の趣旨は相変わらずだったが、そこに庄司は僅かな躊躇のようなものを感じ取っていた。<br /><br />庄司は辰巳が食事を終えるまで待った。まずは辰巳に聞くべきだと思えたし、木本もまた自分から口を出すというような事はなく、持て余した時間のうちに大盛りうどんの汁はすっかり飲み干されていた。辰巳はそんな2人の様子に気付いてはいたが、それでも敢えて平静のまま自分のペースを保った。<br />話したくはないにしても、話さない訳にはいかなくなっているのである。その心の整理は既についているけれど、自分の信念を曲げることによる自己嫌悪は、きえない。<br />だから辰巳は、先を急ぎはしないし、後に回すこともしないのだった。<br /><br />辰巳が箸を置き、視線を庄司へと向ける。そうしてその両目には、決心があった。憶測だろうと何だろうと抱えているものは全て話す、そういう決心である。<br />庄司は躊躇った。そういう目をした人間から話を聞いていいものかどうか、即座に許容することができなかったのである。どこから来たのかわからない寒気が、庄司の背筋を駆け上って行った。<br /> ]]>
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<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:date>2009-11-04T22:51:02+09:00</dc:date>
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